さて、次にタイトルにもあるように、育休取得事情について説明いたします。

育休取得〝事情〟なんて大袈裟かもしれませんが、八方塞がりな我が家の複雑な事情があるのです・・・

 

①私はワンオペ育児が苦手

 

長男の時に0歳~1歳の育児がなぜか苦痛だと感じていました。

どうしてこんなにしんどいのだろうとぐるぐる考えていても結局よく分からないのですが、ざっくり言うと「やりたいけれど得意なことではないことが苦痛」だったのだと思います。

語弊なく伝えておきますが、子どもが嫌いなわけではありません。

可愛くて可愛くてたまらないです。

子育て〝させてもらえる〟時間はほんのわずかともいいますし、人生の黄金時代になるはずでした。

 

ですが、

・ずっと家にいるのがそもそも苦痛な性格

・誰かと話さないと鬱々としてしまう

・赤ちゃんが泣いている声にかなり敏感で、泣き止まないとかなり焦ってしまう

・家事育児だけをしていることが社会と断絶されているように思えてしまう

・予定を崩される、予定が立たないことをストレスに感じてしまう

 

これは、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のこと。)から来ているものだと今は理解して腑に落ちているのですが、気づいたのが2023年5月だったので、それまでは「育児向いていないなぁ~」とざっくり考えていました。

 

家にいても休まらず、子どもがお昼寝をしていてもいつ起きるか・いつ泣き出すかソワソワして物音を立てずに息をひそめていました。(今思うと本当神経質です)

次男が産まれてからは長男が空気を読まずにキャーキャーガチャガチャ音を立てるので諦めましたし、次男の宿命?なのかそんな環境の中でもスヤスヤ寝ています(笑)

そして働いていれば休憩時間があらかじめ確保されていますが、育児をしていると食事休憩は子どもが寝ているときの数分や、終日ぐずっているときは納豆卵かけご飯を流し込むように食べるのだけで精一杯です。

子どもが寝て、家事を片付けて、さぁやっとご飯だ!食べよう!とした瞬間に泣き出すなんてよくありました。

 

また、家事育児に有給はありませんので、「今日は休みたい」ができません。

24時間365日気を張っていて、自律神経がどんどん狂っていきました。

私が不器用なのかもしれません。しかし、育児で大変な思いをした人は少なからずいるはずです。そ、そうですよね・・・?

 

外に出かけても、家の周りは畑。田舎道の散歩くらいしかやることがありません。

それでも外に出たくて仕方なく、スーパーやコンビニで良いのでよく出かけていました。

それでどこからか胃腸炎をもらってきて、病児保育になり看病で出かけられず、ストレスに。

 

長男が産まれて9ヶ月経ったくらいの時に、初めてコロナウイルスによる「緊急事態宣言」が政府より出され、支援センターや公民館でやっている赤ちゃんのつどいなどが一切休館になりました。

9ヶ月の時はハイハイが形になってきて、ほかのお友だちとの触れ合いも見たいな~と思っていた矢先にその仕打ちですから、本当に本当につまらなかったです。

コロナウイルスがまだどんなものか分からなかったので、うかつに外出することもためらいました。

私は家事は好きなのでかなり効率よくやるので、ひとしきり終わるとテレビを垂れ流してずっと部屋にいるのですが、午後になるとあまりにも暇すぎておかしくなってきます(苦笑)

雨の日なんて特に朝から鬱々としていました。

当時、私は車の免許は持っていましたが、ペーパードライバーだったので車での遠出はしませんでした。

それもあり、次男の妊娠中の時はペーパードライバー講習を受けて、暇つぶしや雨の日用に車を味方にしようと思っていましたね!

 

誰かと話したくても周りの友達は働いていましたし、結婚して近くに友達がいない中過ごしてきてしまったので、ママ友が欲しくてしかたなかったです。

タクシーの運転手さんと話しただけでも嬉しかった記憶があります。

 

初めての育児で不安×話し相手がいない×ママ友がいない×コロナで遊びに行けない×慢性睡眠不足

 

子どもは可愛いけれど毎日が全然楽しくなく、どんどん自己肯定感が低くなり、これを明日も明後日もやるのか・・・と思うと気が狂いそうになりました。

 

テレビなどで大家族特集をやっているので拝見しますし、私の周りにもいますが、年子で産んだり、間隔を空けずに何人も産んだり、凄すぎて頭が上がりません。

特に保育士は超尊敬です。私は給料が破格に良かったとしても就けないでしょう。

 

女性しか子どもを産むことができない、のは絶対的なことですが、女性の全員が子育てに〝向いている〟というわけではないですよね。

単純に得意不得意があるとして、適材適所、私は営業の仕事が大好きですが、営業なんて絶対やりたくないという人もいるでしょう。

ちなみに夫は営業はできればやりたくない派です。

 

得意不得意が人それぞれあるからこそ社会は回っているのであって、我が家の場合は夫が子育てに向いていて、私は働く時間があるほうが私らしくいられるということです。

 

今回夫が育休を取ってくれて、私が家事と長男のお世話をメインに動いていてべったりついていないと、次男の可愛い姿ばかり見るようになりました。

あぁ、数時間孫と遊ぶとか可愛くてたまらない理由が分かるな~こんな気持ちなのか・・・。

 

本音で言います。私のめちゃめちゃな心の葛藤です。

外で働くのはいいな・生活にメリハリもあるし、でも子育てを私がメインでやりたい。

子どもをずっと近くで見守りたい安全面、不安にさせることなくたくさんの愛情を惜しみなく注ぎたい安心面。

「ママお仕事だから」と泣きわめいている子どもを家族以外の誰かに預けたくない、ママずっとそばにいるからね、と手を広げて抱きしめたい。

そういった瞬間に憧れて自営業にもなりました。

しかし、ずっと子どもと一緒にいるのが苦痛という信じられない現実に、自分をたくさんたくさん責めました。

こんなはずじゃなかった。

めちゃくちゃなことを書いているようですが、この葛藤を抱えたまま長男と向き合っていたのですが、結果的には1歳半過ぎたときに保育園の門をたたきました。

 

②周囲の環境が絶望的

 

冒頭の紹介でも触れたように、まず距離的に実家&義理実家にその日に手伝いを求めることはできません。

何か予定があって、事前に家に来てもらうことはできなくはないですが、大変なことや予期せぬことは常に突発的に起こるものです。

さらに民間のシッター関係も絶望的。

地域の保健師さんに電話をすることはできるかもしれませんが、電話ですからね。

それに土日はやっていないですし。

 

育児をすれば(特に病児育児)発狂する場面は少なくともあります。

たださらに大大大前提として絶望的なのが、どちらの両親も「育児は母親が一人でするもの」という古い?というかオワコンな考え方をしているのです。泣けてくる・・・

 

どんなにつらいことがあっても、「母親なんだから頑張れ」で済まされます。

そりゃあ、産んだ以上育てる責任はありますし、泣き言を言っている場合ではないと分かっています。

 

長男が生後3か月の時に、とある病気で2週間も入院になってしまいました。

その時に24時間完全付き添いだったのですが、小児病棟に入院経験がある方は分かると思いますが、地獄の環境です。

シャワーしかなく、食事はコンビニご飯かお弁当持参。

夜は簡易ベッドで寝て身体バキバキ、長男は常に点滴に繋がれ体調が悪く機嫌も最悪。

常に泣き叫ぶ長男をずっと抱っこ。

日中の世話は父親でも可能なのですが、病院のルールで父親は宿泊ができなったのです。

信じられないですよね、母親がすべてやれってことですか。

一番つらいのは長男。それは分かっているのですが、日に日に体力的にも精神的にもつらくてつらくて、夫に日中仕事を休んで看病を代わってもらおうと電話したら、義母が出てきて「息子(夫)は仕事があるんだから、あなたが頑張りなさい!私も昔はね寝ないで看病したんだから(~長々と言われたが記憶にない)」と泣きっ面に蜂で、あまりにもつらくて病院で大泣きしてしまいました。

それでも気力もなくなり、自分の母親に泣きついたら、やっとのこと1日だけ泊りを代わってもらえました。

 

「大変だね、お母さん手伝うから」そんな母親を持つ人が心底羨ましかったです。

 

子どもが病気でこれですから、日常育児で大変だろうが、ワンオペ大変談を言おうが、「そんなの母親なんだから当たり前でしょ、頑張りなさい」で会話が終わります。

 

自分の母親に関しては、反論もたくさん言えますが、義母に関しては昔の人間というか、漫画やドラマに出てきそうな「ザ・姑」という感じで、相当追い詰められました。

これだけでも本一冊書けるほどのエピソードがあります。

 

私にもし孫ができ、お嫁さんからヘルプサイン出されたら、すっ飛んで行ってあげるぞ!!

 

パタハラ&働く環境が融通効かない

 

こちらに関しては、夫に話をまとめてもらい書き記しています。

夫は普段朝7時半には家を出て、夜は21時頃に帰ってきます。土日祝は休みです。

 

そもそも次男を妊娠する前、長男のワンオペが大変な時から、会社でのパタハラは始まっていたような気がします。

 

<パタハラの定義とは>

パタハラとはパタニティハラスメントの略で、パタニティ(paternity)とは父性、ハラスメント(harassment)は嫌がらせという意味です。

男性が育児時短やフレックスタイム制度の活用、育休を請求したり取得したりすることで不利益な扱いや、嫌がらせを受ける行為、言動をさします。

 

パタハラの典型的な例は、育児のための休暇や時短を申し出る男性に対して、育休の取得を申請しても認めない、復職後にわざと仕事を与えないなどの嫌がらせです。また、育休の申請をきっかけに、減給や降格の不利益な処分を行ったり、同僚や上司が嫌がらせをしたり、嫌味を言ったりといった行為があげられます。

(schooの記事パタハラとは?意味や事例・防止のために企業がすべき対策を紹介から引用)

 

2019年7月に長男が産まれ、私が里帰りをしている間は支障なく仕事ができていました。

生後3ヶ月くらいの頃、長男が一日中何をしてもずっと泣き止まなくて、お風呂に入れてもダメ、ミルクをあげてもダメ、寝てもすぐ起きてしまう日がありました。

私も思わず「なんで泣いてるのよぉ!!」と一緒に泣いてしまい、誰かに助けてもらいたくて夫が飲み会だったのですが行かないで帰ってきてほしいと電話しました。

 

しかし、上司も来る飲み会だったそうで、夫は「病気とかじゃないんでしょ?何とかしてよ」と言い、23時頃まで帰ってきませんでした。

私は23時頃に魂が抜けてしまい、長男がちょうどその頃うんちを洋服からマットレスに貫通するくらい盛大にもらしたのですが、それを拭く気力がなく、帰ってきた夫に拭かせた記憶があります・・・

 

今の夫とは考え方が180度違いますよね~(笑)

義母に叩き込まれていたのかは分かりませんが、当時は夫も育児は母親がするものという考え方でした。

私があまりにもつらいつらいと言い続けて、いろいろな本を読み漁り、周りの意見を聞き考え方が変わったようです。

ちなみに、「育児が大変だから」では呼び出してはいけず、呼び出していいボーダーラインを聞いたら「子どもが40度の熱か、病気で死にかけているレベル」と言われたときには白目をむきました。ちーん。

 

上記の頃からワンオペ不安に拍車がかかり、私が徐々に発狂していき、夫になるべく残業をしないで定時(18時過ぎに家着)に帰ってくるよう要請していくのです。

 

話が少しそれました。

当時の部署では夫は係長という役職についていましたが、様々なアクシデントにより育児を優先して定時に帰ったり、子どもの看護休暇(子どもの病気で病院に行ったり、病児保育をするための有給制度)を取得し有給を例年の2倍ほど取るようになっていったことに対し、理解のない上司(課長→男性・既婚・50代)により、2020年度(2020年4月1日~2021年3月31日)と2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)に不当に低い人事評価をされ、その部署に残留希望を出していたにも拘らず、2022年4月1日の人事異動で、係長職としての引き取り手がない状態で、役職を外され係長級(実質平社員)に実質降格となって異動となりました。

 

その時、私は何度も何度も自分を責めました。夫も落胆していました。

確かに休みは取りました。しかし与えられた有給の範囲内で、です。

そして仕事をないがしろにしていたわけでは決してありません。

やはり社会は、会社は、育児のために休むことをよく思わないのです。

 

係長は部下より先に帰ってはいけないのでしょうか。

家庭に事情がある上司は信頼がないのでしょうか。

その上司だけでしょうか。何が気に食わなかったのでしょうか。

役職を外すことで休みやすくなったよね、という〝やさしさ〟なのでしょうか。

真意は分かりませんが、モヤモヤした夫は意向調査の時に人事課に下記内容を申し出ました。

 

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この度、産後パパ育休を取らせてもらうようになりましたが、子育てに積極的に関与する男性に対する理解が得られるようになるまで長い道のりであったと思います。

 

前の部署では監督職でしたが、子どもが生まれてからは定時帰宅や子どもの病気などによる急な早退を余儀なくされました。

時間がないなりに効率的に仕事をこなし、ミスをしないように努めました。

 

しかしながら、監督職になってから3年間B評価(内訳も6項目中全部b)だった能力評価も、4年目(子ども0才~1才)、5年目(子ども1才~2才)でC評価(内訳はb3項目c3項目)になってしまい、子育てに積極的に関与していたことが低い評価に繋がったと思われます。

 

なぜならば、同じ部署で年数が経つほど能力が低下するとは考えられないからです。

 

そして今年度の異動で残留希望を出していたにも関わらず異動になってしまい監督職からも外されてしまいました。

 

しかしながら、妻が2人目を妊娠していたので、異動したのは残念でしたが、監督職を外されたのはかえってよかったと思います。

 

子育てに積極的に関与する男性監督職が想定されていないのは残念ですが、子育てに積極的に関与する男性に対する理解が以前よりも増してきていることは嬉しく思います。

 

今後は監督職は勿論のこと、管理職の子育てに積極的に関与する男性も活躍できるような組織に〇〇市(住んでいる市)が変わることを願います。

 

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新しい部署で係長級(実質平社員)として、係長のもとで働くことになりました。

私が第2子妊娠中のため、極力時間外労働、休日出勤を免除してもらい働いていました。

新しい部署では、前の部署での経緯を話し上司(課長→男性・既婚・50代 係長→男性・既婚・40代)や同僚に理解を得てもらったと思っていました。

 

しかし新しい部署は不遇なことに仕事量が多いところでかつ正社員の人数が夫入れて4人しかおらず(なぜそんなところに飛ばされたのか・・・)、またそのうちの若手の社員の1人が事情により半年間休職してしまったのです。

 

それにより、3人で今まで通り仕事を回さないといけないため、夫は定時で帰ることがかなり気まずくなり、それでも夫はがんばって仕事を進め帰ってきてくれましたが、周りからは「また帰るの?」と帰り際に一言二言いわれていたそうです。

 

そして何より納得がいっていないのが、「絶対に在宅勤務」が許されない状況なことです。

私は夫の仕事内容に詳しくはありませんが、夫によると在宅でもできる作業はあるそうです。

例えば、ずっと夫が家にいなくても、通勤時間が免除になるだけで朝晩と2時間の猶予がうまれます。

また在宅であれば、いつ何が起こっても、ほかの部屋にいる安心感があります。

 

最初は仕事を持ち帰って子どもが寝たらやると言ったのですが、時間外労働は残業代が高いし、本当に仕事をしているか確認が取れないのでダメ、と言われました。

それはまぁ分かります。

しかし、日中の在宅勤務が許されない理由としては人事課から明確な回答を得られませんでした。

(在宅勤務が認められている部署はあります)

乳児や幼児がいる家庭はそういった条件も考慮してくれればよいのにと感じます。