ネガティブは悪ではないと書いたけど、僕は割と人に迷惑を掛ける。


僕は石橋を叩いて叩いて叩きまくった上に、更にブルドーザーでも叩いてみるタイプなので、色んな物事について先にデメリットやリスクばかりを考えてしまう。


「でも」「だって」が多いのは自覚している。うざい。



だけど、こんな僕の話を聞いてくれる人はいる。


かなり迷惑を掛けている気がする。


大抵は、「〇〇したいんだけど、こんなことやあんなことがあるからどうしようか迷っている。」みたいな話。


聞いてくれる人は、「こんないいことがあるかも?」とか、「だったらこうしたらいいんじゃない?」とか言ってくれる。


とても良い人たちばかりだ。



僕は聞く耳を持たないタイプではないけど、前に書いた通り、その話をしている最中にも実は違うことを考えていたりする。


優しい人たちは、なんとか解決してくれようと色んな意見を投げ掛けてくれるのだけれど、僕はその時点でその話題の興味を失くしていることが多い。


いや、興味を失くしているというよりは、自分の最初の主張についてどうでもよくなっているという感じ。



結局、次の日になったら僕の意見が180度変わることも多く、話を聞いてくれた優しい人たちは「昨日はあんなに嫌がってたのに!?」ってなる。


日常茶飯事なので、付き合いが長い人はいつものことだと思っているのだろうけど。



物事に対して、まずはデメリットとリスクを挙げる。


その1つ1つの影響と対策を講じ、その上で本当に実行すべきかを考える。


僕の思考回路はいつもそれだ。



誰かが話を聞いてくれる時は、その優しい誰かがデメリットとリスクを解消してくれるので、僕は実行に移すかどうかを決めればいいだけ。


そういえば、話している途中ですでに意見が変わっていることもよくある。


決して物事に対して否定的だったり、偏見を持っているわけではない。


考え抜いた上の決断は失敗も少ないし、失敗した時、反省こそすれど後悔はしない。



プライベートのどうでもいいようなことでうだうだ言うのはうざいんだろうけど、これが仕事になればかなり活きてくる。


リスクを先に挙げて事前に対策をしておくと、予期せぬことへの遭遇率がかなり下がる。


大抵のことは想定内であり、事前に対策をしているので慌てることも判断が遅れることもない。



半面、決断力が低下するのはやむを得ない。


仕事を進めていくうえで、決断力は大切だという話をよく聞く。


それはわかる。


即決できる人間が魅力的なのは僕もわかる。


だけど、自分が即決した時だいたいそれは後で後悔をすることになる。


瞬時に計算して決断できるほど頭も良くないし、そもそも直感型でもないので、即決は向いていない。



即決していれば取れていた仕事もあったと思う。


すぐに決断していれば、時間とお金を無駄にしなくて済んだ場面もあったと思う。


だけどそれは逆も然りで、過去には何も考えずに即決をして痛い目にあったこともある。


そういう痛い経験が自分自身を慎重にさせているのもある。



ネガティブというのは、「(物事に対して)否定的または消極的」なことを指すという。


だから僕は自分はネガティブではないと思っている。


どうしてもその橋を渡り切りたいから、その橋が本当に崩れないかを色んな手段で検証するだけ。


あくまで慎重なだけで、ネガティブではない。


だけど、その慎重な発言がよくネガティブ発言だと捉えられる。


だから、「ネガティブ=慎重」だとした上で、何が悪いんだバカヤローって話。



橋の強度を確かめもせずに渡り、やっぱり橋が崩れて谷底に落ちるような人は理解できない。


だけど、橋の向こうにこの世に1つしかない宝物があった場合、その橋が安全かどうかなんて確かめている時間はない。


イチかバチかで渡らないと、他の誰かに取られてしまう。


橋が崩れた時に何を失うのかすら考えている時間は無い。


それに、どうしても手に入れたいものなら、失敗した時に失うものが分かったところで何の意味もない。



無策で挑むのは性に合わない。


だけど、ここぞという時はリスクを省みずに飛び出す勇気は必要。


今の自分は怯まないか?


飛び出すタイミングを図っているうちに誰かに取られないか?


その宝物を狙う誰かが後ろに迫ってくるまで待ちはしないか?



慎重で良い。


だけど時として周りが驚くぐらいの大胆さを兼ね備えたい。


今なりたい自分はそんな感じ。