カーナビで音楽を聴くために、SDカードにmp3形式の音楽データを入れる。

フォルダ階層がどうとか、ビットレートがどうとか。

説明書に書いてあることを摘まんで、適当に音楽データをmp3形式に変換してSDカードに入れる。

満を持して、SDカードをカーナビに挿入するものの、どうやら上手く認識しない。

ネット社会の恩恵か弊害か、とにかくiPhoneで調べてみる。

同じ悩みにぶち当たる人はいるもので、すぐに質問系のサイトで僕の疑問を訊いている人を見付けた。

回答を見ると、“説明書をちゃんと読め”とのこと。

偉そうに。

バカじゃねーの。

お前が“説明書を読め”。

説明書を読まなきゃ質問してはいけない、みたいな風潮。

バカだ。

自分ルールを他人に擦り付ける人間にロクな奴はいない。

しかしながら、“説明書を読め”と罵る文章を回答として投稿する労力には頭が下がる。

説明書を読まずに質問してくる輩を駆逐することに人生を捧げているとしか思えない。

仮に僕が何らかの質問に対して的確な回答を持ち合わせていたとしても、決して回答を書き込むことはないし、幸いにも、これまで質問系サイトに質問を書き込まないといけないような状況になったこともない。

そんな面倒なこと、できない。

ただ、便利だから知らず知らずのうちにお世話になっている。

“説明書を読め”というバカは、自分で説明書を読んで回答すれば良いではないか。

僕の場合、実際にセンスの欠片も感じない説明書を読んで挑んだもののさっぱりだった。

ビットレートがどうとかmp3がどうとか、そんなこと知ってる人間しか知らない。

説明書を読んで、わからない単語をWikipediaで調べてを繰り返しているうちに、車で音楽なんてどうでもよくなって、ファイナルファイトの要領で車ごと破壊しかねない。


どうでもいいが、ものすごい数の回答をしている人がいます。

すごい。

いつそんな暇があるのか。

仕事中に暇だからサイトをチェックして、罵倒できるバカ質問者を見付けては、ここぞとばかりに書き込んでいるのか。

それってなんか、映画に出てくるみたいな自由でちょっとアメリカンなスタイルだ。

てなことで、なんかより一層、転職したい気持ちに拍車が掛かったという話。