夜の町を徘徊する。
中学生頃からその癖が始まり、二十代前半までは日課のように徘徊していた。
目的なんて何もない。
ただ、夜の町を歩く。
時には自転車で走る。
特にこの季節。
初夏に向けてのこの季節。
何とも言えない匂いがする。
夜の匂いと季節の匂いが混じり合って、大して生きていない僕のノスタルジーを刺激した。
今だって忘れてない。
今だって感じる。
その匂い、その振動。
しかし、今は明日がある。
明日があるので、早く寝ないといけない。
今はやることがある。
やらなくてもやれる場所にいる義務がある。
何故か時間に追われ、無駄にお金で時間を買ってみたところで、その時間を結局は無駄遣いする。
忙しいと言い訳して、パターン化された日々を過ごす。
刺激は無い。
全く関係ないが、とうとうタバコを止めます。
今日で。
今日があと十分なので、今から最後の一服です。