橋からのダイブは、叫んで間髪入れずに飛ぶことがポイントだと理解しました。
でも、それが易々とできるようなら、とっくに飛んでいるはず…
何かないだろうか、さらに後押ししてくれるものが?
勢いに任せて飛んでしまえるようなきっかけとなるものが?
そうだ!
「お前ら、一緒に飛んでくれん?」とすでに宙を舞った勇者たちに声をかけました。
私が閃いた作戦とは…
①最初にダイブ経験者が飛ぶ
②その勢いに乗せられて私が飛ぶ
③最後にダイブ経験者が飛ぶ
経験者が私の後ろに控えているというのが、この作戦の最大の肝。
飛べる友人の前で恥ずかしい真似などできず、これで飛ぶべき理由がまた一つ増えました。
私個人の力で歯が立たないならば、チームで挑もうというわけです。
言葉を換えれば、自分の栄誉のために、利用できるものは何でも利用するということ。(笑)
橋の上で真夏の大空に向かって狂ったように咆哮する少年たち。
もうやるべきことは分かっていますから、あとは実践あるのみ!
そして…
気づけば宙を舞っていました…
長かったといえば長かったし、短かったといえば短かった…
スローと早送りがごちゃ混ぜになったような、これまで体験したことのない奇妙な感覚…
ほどなくして激しくも爽快な衝撃が全身を貫きます…
照りつける太陽で火照った皮膚に心地いい川とちょっぴりジーンとする股間…
ついに為し遂げたことを体に残る感覚が物語っています…
少年はその心を震わせながら水面に浮上しました…
そして橋を見上げたその時…
世界の見え方が変わりました…
