とくに何か急に入り用があったわけでもなく、
誰かのためにお金を工面してあげたからとか、
誰かの保証人になったとかでもなく、
とにかくいま思い出そうとするならば、いったい私はこんなにたくさんの借金を何に使ったのかさえ記憶にない。
当時はデーターバンク(信用情報センター)が細分化されていて、
関東ではいわゆるサラ金といわれる消費者金融は
ジャパンデータバンク(JDB)にクレジットヒストリーが登録され、
VISAとかMasterとかが付いている信販カード、クレジットカードは
CIC(シー・アイ・シー)(信用情報機関)に登録され、
裏事情をいえば、サラ金のほうが多重債務でこれ以上借り入れを断られても、
信販カードのほうがはじめてであれば、オリコカードのMasterとか、
ガソリン屋系でJCBとか、銀行系だったら三菱UFJニコスでVISAとか、
けっこう簡単に作れてしまっていた。
今もあるのかどうか知らないけど(ワタシはブラックだったからクレジットカード申込自制)
カラオケ屋に行けば、カラオケ屋ポイントカード付きMasterカード作りませんか、とか
薬局屋マツキヨに行けばマツキヨポイントカード付きVISAカード作りませんか、とか
スポーツジムに入会すればジムの月額がMaster付きオリコカードから引き落としになります、とか、
あちこち、どこでも
「クレジットカードつくりませんか合戦」をやっていた。
サラ金のほうがまっ黒だった7年前、オリコカードを作ってみた。
それもたまたま・・・というか、スポーツジムのティップネスに入会したら、スポーツジムの月額会費が直接ワタシの銀行から引き落とされるのではなく、まずオリコカードを作って、オリコが代行してワタシの口座から月額会費を引き落とすというややこしい払い方をしなきゃならず、よくわからんが、別途手数料はいらないというので、はぁ、じゃぁ・・という事でMaster付きオリコカードを作った。これは、ただオリコが代行業をやっているだけでなく、クレジットカードがわざわざ自宅に送られてきて、ショッピング枠30万円、キャッシング枠20万円使えるというのだ。
そのオリコのクレジットカードを持つようになって数ヶ月はスポーツジム月額会費を引き落とされるのに使用しているだけだったが、なにかのきっかけで、友人との飲み会のときにこのカードで支払いをしてしまった。
それ以降、怒濤のようにカード払いを繰り返すようになってしまった。
現金無くても飲みに行ったらカード払い。
現金無くても欲しい服があったらカード払い。
財布の中にいキャッシュの持ち合わせが無くても、この魔法のカードがあれば
「チチンプイプイ後から支払いするよ~」と唱えれば、限度額に応じて欲しい物が手に入るのである。
もうこれ、くせになったら止まらない。
後から請求書がきて、もう記憶にも腹の中にもないものに対して支払いをしなきゃなんないっていうのに少し面倒くささが募ったが、使ったのは確かだ。
しかもサラ金より利息が安い。(当時のサラ金の利息は29.2%)
はまった。
今度はキャッシングだ。
どうやればクレジットカードから現金が出てくるのかが未知だったが、
三井住友銀行ATMにオリコカードを突っ込んでみたら、
現金が出てきた!! (暗証番号は打つがww)
サラ金のカード 全部が支払いのみになって
もう1枚の頼みの綱がキャッシングもできなくなり、
支払いのみのカードに加わるのは時間の問題となった。
・・・・・・・・・つづく