新講座は、実際に使える道具としての「Method of Movement with Music(教育者のための音楽と動きのメソッド)」を学びながら、音楽教育やこどもの発達をシュタイナーの感覚論や脳科学の視点をとおして理解していく講座になります。
ファウンデーションコースの<ステップ1>、<ステップ2>
アドヴァンスコースの<ステップ3>
の3部構成になっています。
<ステップ2><ステップ3>の最終回(第6回)は、実習となります。
*東京都狛江市近辺の会場で行います。
*ただし社会情勢等によってこれが不可能な場合、また個人的な事情でどうしても不可能な場合は、オンラインでの参加、レポートの提出、補講などによって代替とします。
ファウンデーションコースのステップ1と2はどちらからでも学べますが、
アドヴァンスコースのステップ3は、ファウンデーションコースを修了した方が受講できます。
全ての講座を修了された方には、M.M.M.インストラクター資格を認定いたします。
以下はカリキュラムの内容です。
*ステップ1、ステップ2については、その回における中心となるテーマを緑、シュタイナーの人間観との関連を赤、音楽との関連を青、感覚論との関連を黄でわかりやすく表示しています。
*ここで紹介する「からだあそび」は、エクストラレッスンの要素を取り入れたエクササイズとして、育児雑誌「クーヨン」(2017年2月)に取り上げられました。
ファウンデーションコース<ステップ 1>
1 ディンドン (からだあそび)
・エクストラレッスンと MMM
・シュタイナーによる発達観と音楽史
・究極の適期教育 音楽教育カリキュラム
・年齢と音程感覚 5度の雰囲気 色々な音階
・オイリュトミー 各分野に見られる四層構造
2 全身タッチ (からだあそび)
・シュタイナーの人間観と12感覚
・下位四感覚の重要性
・触覚:安心感・感覚過敏・境界線・身体イメージ・空間感覚・自我感覚に変様
・作業療法における感覚統合
・生命感覚:内臓感覚・野口整体の直観
3 お背中クイズ (からだあそび)
・腹側と背側:視覚と聴覚 耳を澄ます響きの体験
・学びの優位:視覚・聴覚・運動感覚
・シュタイナー教育と脳科学 脳の発達の順番・部位の役割
・三次元の前後 理解力・洞察力のメカニズム
4 ごろごろイモムシ (からだあそび)
・神経系の発達と動きの発達 定頸・寝返り・はいはい
・原始反射の統合 学習の階層
・視覚機能と原始反射 前頭葉の発達
・理論・読譜の前の体験が大切
・クレッシェンドを教える
5 おしくらまんじゅう(からだあそび)
・動きの発達:相同性と感情の表出
・感情の発達:脳の三階層から考える 豊かな感情とは 断捨離と組織化
・ADHD・自閉傾向・LD 脳の三層と発達障害と神経伝達物質
・三次元の上下 三層構造 胸部の未発達 ADHD・アスペルガー
・芸術と呼吸
・原始反射と体幹と呼吸
6 バランスボール (からだあそび)
・三次元 前後・上下・左右のバランス 平衡感覚
・ブレインジムのバランス調整・正中線の統合
・シュタイナー医学のバランス調整 増殖と苅込
・芸術のヒエラルキー 音楽は中庸を促す
・価値観と四魂 肯定的な言葉 自己肯定感
ファウンデーションコース <ステップ 2>
1 動物歩き (からだあそび)
・ハイハイ(動きの組合せ)の発達:相同→同側→対側
①三次元の分析:動きの方向・動きの組合せ・原始反射
②主訴の身体的基盤:原始反射・前庭機能・眼球運動
③サポートの分業の三柱:環境・生理機能・運動機能
・模倣の力と望ましい環境
・リズムのある生活 心身のリズムを整える音楽と動き・四気質と楽器の適性
・シュタイナーの人間論
・二極・三層構造・四気質・七性格・12本質
2 タオルで綱引き (からだあそび)
・捻って腰が決まる時
・体幹の確立で、落ち着きと踏ん張り
・動きで弛めてリズムを整える
・思春期 性的成熟の本来の意味
・21才までと21才からの七年周期
・惑星と音名・臓器他の対応
(全身におよぶ演奏テクニック・超絶技巧への憧れ)
3 体側性は就学の準備
・シュタイナー学校の入学面接 左右脳の統合
・目・耳・手・足・脳の左右の優位
・OBOとエクストラレッスン
4 大人を理解する
・一生を見渡すバイオグラフィーW (FⅡ-2も参照)
・七年周期と音楽と12感覚
・治療の四層構造 自我に処方するバイオグラフィーW
5 前頭葉はCEO 12才までの教育
・遊びと学びをつなぐ芸術
・愛着形成と遊びの発達 前頭葉の発達の今昔
・3才以前と4才以降の音楽教育の相違 指導計画のキーワード
・アセスメント・カリキュラムの作成
6 レッスンの背景 12才からの教育
・教育のヒエラルキー
・教育の目的 自由への教育 BWのダブルからの自由
・即興演奏と枠の設定 現場で活かすMMM
・楽しさと躾と年齢(野口整体)
・医師他プロとの連携 教師にできる事とできない事
・生命感覚から見た感覚教育 美醜の感覚と倫理観
アドヴァンスコース <ステップ 3>
1 シュタイナー教育と現代の脳科学 ~シュタイナーの人間観から教育を考える
・教育の目的・芸術の位置づけ
・音楽教育の可能性~我々にできること
・最新の脳科学との比較
初回アセスメントのQ&Aを読み解く
・構成、使い方、ケース紹介、
・自分なりのアセスメントを作ってみよう
2 血液と自我
シュタイナーの人間観の振り返り
粒子と波動 素粒子物理学 量子力学
体質の二極
「治療教育講座」紹介
3 四層構造からの観察 ~観察シートの質問事項から考える
バイオグラフィーワークのムーンノード
4 シュタイナーと他音楽教育システムとの比較
・リトミック・童歌コダーイ・絶対音感
シュタイナーELと他運動療法との比較
・コアキッズ・ブレインジム
マインドマップによる講座の総括
5 カルマ論 ~BWの延長線上にあるもの
シュタイナーの文献紹介
マインドマップによる今後の活動計画発表
6 実習 ~もっとも基盤となる発達の扱い方
・BBA体験
・音程の音楽史と教育カリキュラム