こんにちは。

 

親と子どものやる気を引き出す会話術アドバイザー、るいです。

 

 

 

先日、久々に「ちびまる子ちゃん」を見ました。

 

転校生にあこがれる、というお話で、

私自身も小学生の時、

同じように思ったことがあったなぁと思い出しました。

 

転校生になったことがない私は、

先生から「今度転校生がこのクラスに入りますよ。」と聞くと、

 

わくわく、

ドキドキ、

どんな子だろう?

どこから来るのかなあ?

仲良くできるかなあ?

早く話してみたいな。

転勤族って響き、あこがれるー!

引っ越しいいな。

 

と、何の苦労も知らず、プラスのイメージしかありませんでした。

 

確かに、自分が生まれた場所と違う場所で生活できたり、

色んな場所や人との出会いの機会が増えることは素晴らしいことかもしれません。

実際、それを楽しんでいる子どもも少なくないと思います。

 

 

ですが、自分の子どもが転校生になって初めて、

転校生の苦労や本音も分かりました。

 

 

私の子どもを見ていて気が付いた転校生の本音(マイナス感情編)

 

1.仲良しのお友達や先生とのお別れが悲しい ←これが間違いなく一番大きいです。

 

2.慣れ親しんだ環境から離れる寂しさ

 

3.未知の新しい環境への不安

 

4.自分都合ではない引越しに納得していないので、引越し作業も気が乗らない

 

5.(海外の場合)言葉や文化の違いへの戸惑いや不安

 

6.学校で誰も知らない生徒や先生の前で紹介される気恥ずかしさ (紹介がない学校もあります)

 

 

 

私の子どもは自分たちの国内外の引っ越しはもちろん、

 

海外からの赴任者や転勤族が多く、生徒の転入・転出が多い学校に通っているので、

 

同じ学校や地域で育ってきたお友達がいません。


再会はあっても、ブランク無くずっと一緒という子はいません。

 

その分、新しい学校で最高のお友達を作る力はプロ級で、そのことは良かったなと思っています。


ただ、だからこそお別れもすごく辛くなるんですね。

 

子どもにとって学校やお友達と過ごす時間は、

 

生活の大部分を占めます。

 

だからこそ、その生活が変わってしまうことは、

子どもにとってとても大きな影響があります。

 

特に、心への影響です。


引越しに伴う肉体的負担以上に、

 

精神的な負担が非常に大きいのです。

 

私の知り合いでも海外転勤による環境変化で

 

円形脱毛症になってしまったお子さんがいます。

 

それくらい、子どもにとっての環境変化、

 

中でもお友達とのお別れはとても、とても辛いもの。

 

私が自分の子どもが転校する際に一番見ていて辛かったこと、

 

子どもが一番辛そうだったことも、


お友達との別れです。

 

少しでも励まそうと、

 

「今は電話もメールもビデオ通話だってできるじゃない!」

 

と言ってみても、

 

子どもから

 

「学校で一緒にいれなくなるのが嫌なんだよ。」

 

「会えなくなるのが辛いんだよ。」

 

と言われました。


私たちは海外引越しだったので、


それ以上返す言葉がありませんでした。

 


私は、自分一人もしくは夫婦だけであれば転勤は全く苦ではなく、

 

むしろ楽しみが勝ってしまいます。

 

しかも子どもが社交的ですぐにお友達ができるタイプでした。

海外でも入学翌日には現地の子に話しかける度胸もあったので、

 正直、すぐ慣れて楽しんでくれるだろうと、

どこか子どもの気持ちを

甘く考えていたところがありました。


実際、新しい環境への馴染みは早く、

お友達もすぐ出来ました。


しかし!


それでも心に負担を抱えていることは事実。

 

子どもの気持ちに慎重に、丁寧に向き合うことにしました。

 

新しい土地で友達はすぐにできるだろう。この子なら大丈夫。

と思っていますし、


子どもの力を信じることは大事。

 

だからといって、前の大の仲良しのお友達との別れから、気持ちを切り替えられるはずはない。

別れは辛いんです。

 

毎日こんなにも長い時間、当たり前に一緒にいて、

時にケンカもし、

楽しい時間を過ごしていた日常が、

 

日常でなくなってしまう。


思い出になってしまう。

 

それが辛いのだ、


ということを忘れないようにしています。

 


 

子どもにとって、特に小学生くらいのお子さんの場合は、

 

実際に合って、

 

同じ場で同じ空気を吸って、

 

一緒に過ごすこと

 

が大事です。



 

もちろん、

お子さんによっては引越しを楽しめる子もいれば、


お友達との別れは平気だけど、

未知の場所に行くことに大きな不安や悲しみを感じる子もいて、


みんなそれぞれ捉え方も不安要素も違います。



子どもは強い。


でも繊細なところもある。




もし引越しをされる方、されたことがある方は、


引越しや転校の良いところにも目を向けつつ、

 

お子さんの精神的負担を注意深く見て、


気持ちを聞いてあげてくださいね。