遊びに合わせて服装を変えていくなんて無理かも知れませんね。でも夏と冬、秋と春それぞれ違った服を着て遊んでいますよね。

雪の上をスキーで滑る時と芝の上を滑る時では服 は違いますよね。芝の上では結構、服がボロボロになるでしょう。寒いときは肌着(身体にぴったりして保温効果が高い材質)を着て、フリース等の中着を着て、その上からダウンが入っているアウター(外側に着る服)を身に着けます。フリースもダウンもフルジッパーなら直ぐに着たり脱いだりできるので重宝です。雪が降っているスキー場ではダウン素材は防水に弱いので外側にシンサレートやゴアテックス加工がしてあるスキーウエアを着ますよね。

夏のキャンプファイヤーや焚き火の時はダウンもスキーウエアも火の粉に弱いので、 コットンなどの燃えにくい素材の服を着ます。外の温度や、燃えている火の近くか否かといった遊ぶ場所も考えなくてはいけませんね。
山の中で薪を探して枝や草をかき分けて進むと化繊やダウンの素材は穴が空いたり破れたりと後でショックを受けます。
ジーンズ素材やコットン素材はここでも活躍します。パンツ類も同じです。焚き火をしているとき燃えやすい靴下やパンツはとっても危険です。これから春になって、薄着になって行くけど下着、 中着、外着の基本はまず汗を吸収したり、保温したり(反対に熱をこもらせない物もあります)する下着、肌を守り身体を守る中着(体温を調整し、脱いだり着たりが容易なフルジッパーあるいはボタンの服)、特に風や外気温から身体を守るアウターです。遊ぶときの服装は自分の身体を守ることが第一です。

特に外で遊ぶときは、気温や天候や周りの環境、遊びの内容を考える様に服装も考えましょう。服は自分ではなかなか用意できないね。家族の誰かが服装に関心を持ってくれると良いね。

何を着たって楽しければ良いという友達が多いと思います。高価な服や流行の服を着て遊んでも遊びが楽しくなるわけでもありません。でも去年の冬のスキーや夏のキャニオニン グを思い出してみてください。気温がマイナスのゲレンデでは、さすがにスキーウエアやネックウオーマー、手袋、スキーズボンは着られずにいられなかったでしょう。もっと暖かくて軽いスキーウエアが欲しかった、おしゃれなウエアが着たかったと思っている友達がいるかも知れません。

キャニオニングでは水から上がった瞬間はブルブルっと身体が震えたでしょう。ウエットスーツを着ていても瞬間寒かったよね。カヌーやラフティンではあまり水に濡れないけど、紫外線を避けないと身体が焼けて後からヒリヒリしてきます。それで⻑袖の直ぐ乾くシャツを着るのがベストです。毎日、みんなが学校で行間休みや昼休みに遊ん でいる時は通学に着ている服装で遊ぶけど、体育の授業の時は体操着に着替えるよね。着替えるときの気持ちを考えたことありますか?着替える時、「これから○○だ」って気持ちを高ぶらせると同時に、着替えながら、これからやる運動についていろいろと考える時間でもあるんです。スキーをするときは、最後にスキー板を履くまでの時間は初心者だと 15 分くらい、初心者の園児だと30 分位かかります。スキーを経験してきた皆は何となく記憶があるでしょう。 

初心者は着替えることに夢中で次何を身に着けるか分からないかも知れないけど、スポーツにあった服装を身に着ける時間は、スポーツの経験や技術と相関して短くなって行きます。そして一定の経験や技術の習得が身につくと着替えは、反射的に行える様になってきます。
毎日の運動遊びでは着替えることがないので、遊ぶ前にいろいろ作戦を立てたり考えた りしないで教科書を閉じて、机の上を整理して、椅子を入れて颯爽と外に飛び出して行くのかな。でも、これからは1分でもいいから「さあこれから遊ぶぞ!」とつぶやいて外に出て 行きましょう!そして思いっ切り遊んで汗をかいたら直ぐに着替えて。そして遊びの続きをしましょう。風邪を引かないようにネ。