2012年7月3日、退院。
今回の退院中に、お母さんと温泉へ行く計画を立てていた純ちゃん。
主治医を説得するのにひと悶着あった。
反対を押し切って退院するため、退院前日の晩は点滴をせず、ナースコールもしなかったという。


『横になると気道が狭窄するから、一晩中起きてたの。
作戦勝ちと思っていたら、朝食後に発作を起こしてしまい、
結局、居残りで点滴と筋肉注射をするはめに。
2時間後、回復してからの説得がもう大変!
「私、プレッシャーには弱いけれど、本番に強いんです! できる! って
イメトレでできたことは必ずできるんです! 
行かずに後悔するより、行って苦しいほうがいい! 

母の前では咳はしません。今までも、これからも」って、先生に言い切ったよ。』


すっかり呼吸器内科のカンファレンスでは問題児になっていた。
ほぼ無理やり退院する彼女に、病院側は「早く帰ってきてね」と。

「帰る場所は自分の家であって、病院ではないの」。
純ちゃんはつぶやいた。