2012年6月20日。
純ちゃんからメール。
その後、先生とも話ができ、看護師さんたちとも日に日に仲良くなっているとのこと。
理不尽な思いは会社で鍛えられてきただけに、そのへんはさすが、強い。


『今日、婦人科外来に行ってきたんだけど、診てももらえなかった。
抗がん剤だから、生理が止まって当たり前ってね。
薬や注射でホルモンを誘発することはできますが、今出血させる必要はないでしょうだって。
生理が止まって困ることは子供が産めないことぐらいだからって。
子供はもう産めないんですか? って聞いたら、治療が終われば卵巣の機能も戻るから生理も戻る。ただ40歳という年齢は不妊治療や流産の可能性がほとんど、だって。

別に産む気もないし、生理もないくらいのほうが楽チンだと思うけど、なんか勝手に決めつけるな! って思わなくもない。
生理がない。= 女性ホルモンが少ない。= 肌コンディションが悪くなる、精神バランスが崩れる、冷え性、肩こりなどを誘発する血流が悪くなる。
癌患者だって女性らしく生きる権利はあるはずだ!
多くの人は私を癌患者として扱う。
でも私はその前に人として扱って欲しい。
少なくとも今日はまだ、人並みに行動でき、意識もはっきりしているんだからさ。』



医療現場の方々は、日夜、本当に一生懸命働いていらっしゃる。
ただ忙しすぎて、患者一人ひとりの“個”を尊重することを忘れてしまうのかな。

病院も経営第一の一企業。医者も看護師も給与を得るために働く労働者。
そんな皮肉な想いがわたしの中に少し生まれた。