以前は森林保護の観点から紙の使用を控えようといった取り組みもあったと思います。ネットを触り始めたばかりのころ、オーストラリアの森林破壊の写真を見て、ものすごくショックを受けたのを覚えています。その木材を日本に輸出していると書いてあったりもして…。

ただ、今は全てとまでは断言できませんが、以前のような無計画な伐採はそこまでされていないようです。企業が森林を管理し、生長期間の短いユーカリやアカシアなどを育ててその木材をチップにして輸入したり、違法伐採されていない木材を購入していると認証マークを表示したり、ウエブサイトに記載しているのを目にします。また、木材チップというと輸入している印象が強いですが、国内の間伐材なども利用されています。

 

どういった方法をとっているかは企業によって異なります。日本の製紙会社ではホームページ上に紙の供給をどのように行っているかが書いてあったりするところが多いです。

 

紙はどうしても外国から輸入しているものが多く、実際どのように輸入しているかはなかなかわかりませんね。

FSC認証がついた商品などはできるだけ環境に配慮した商品の目安になると思います。

 

FSC認証は森林の管理や伐採が環境や地域社会に配慮して行なわれている木材や木材製品につけられており、お店などで商品を見ているとたまにこのFSC認証がついています。
キリンやサントリーなどの複数の大手のメーカーが取り入れているので、結構簡単に見つかると思います。

家にあったマルサンアイの豆乳にもついていました。

 

 

 

こうした認証マークというのはきちんと森林保護に取り組んでいるということが表明できれば取り組んでいれば別に必要ないのではと思っていたのですが、ブラジルに住んでいる親戚がいろいろな認証マークがついたコーヒーを送ってくださって、このマークはどのような意味を持つのか調べていると、こうした認証マークも便利だなと感じました。

ブラジルもコロナの影響で大変なことになっているみたいで心配ですが…。

送ってくださるコーヒーとチョコレートがどれもものすごくおいしいです照れ

 

ただ、ユーカリは燃えやすいらしく、今年の初めまで続いていたオーストラリアの森林火災はユーカリが多く燃えたという話もありました。ユーカリはユーカリ油が取れるほど、もともと油を含んでいます。オーストラリアで雨が少なかったこともありますが、ユーカリ自身に油を含んでいることがなかなか鎮火しない原因ではないかともいわれていました。

 

ユーカリ自身は火事などで外皮がはがれることで新芽が発芽しやすくなるという特性がありますが、もともとユーカリが多いオーストラリアならともかくほかの場所で育てるのはいろいろ気になるところはありますが。管理されているから大丈夫なのかもしれませんが……。


森林で吸収された二酸化炭素は伐採されて紙になり、もしくは木材製品になり、それがリサイクルに回されても、最終的にはどこかでゴミになり、何らかの炭素化合物として放出されます。現状だと大半が二酸化炭素になっているのかな、と。もともとの原料(?)の一つである石炭や石油になればいいのですが、これらは長時間かけて作られるものなので、化石燃料となるのは難しいですね。


石油にも有機成因説(生物由来説)と無機成因説がありますが、今一般的なものは有機成因説(生物由来説)の過去の地球に生きた生命体がもとになっているという考えだと思います。なので、そちらの説を採用しています。

 

有機成因説は生物が石油のものになっているという説、無機成因説は生物ではなく惑星内にある炭化水素が石油になっているものという説です。

 

環境省だったと思うのですが何かのページを見ていて木材製品を使うことが炭素固定になるという話が書いてありました。以前は紙の使用量を控える、再生紙を使うことが森林保護と炭素固定につながっていたと思うのですが、時代の移り変わりを感じました。


最近、光合成についてよく考えているのですが、水と二酸化炭素から有機物を合成できるのは本当にすごいですね。

 

6CO2 (二酸化炭素)+ 12H2O (水)→ C6H12O6(ブドウ糖) + 6H2O(水) + 6O2 (酸素)

 

植物を見ていると、二酸化炭素が分解されてはいるものの、植物の呼吸や、どこかで植物内に固定した炭素を自然界に放出しているんだろうなと考えていたります。これを炭素分だけとりだして別のものにできればいいんでしょうけどね。大気から取り出した炭素からダイヤモンドを作るといったことも過去にされていました。でも、作るためのエネルギーはどれほどかかるのだろうという素朴な疑問もあります。