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彼女は考えうるあらゆる病気を簡単に治せる能力

をもっている。

しかもいかなる診断もくだすことなく、

ただ単純に、病が住みついている器官から、瞬時

にその病を追い出してしまうのだ。

 

何らかの未知の方法によって、体内に蓄積されて

いた汚れを、そこに何らかの病があればそれも

含めて取り除き、人間の肉身を清める。

 

その人の体に触れさえしないのだ。

私自身それを体験したことがある。

 

それを行うときの彼女の集中ぶりは完璧だ。

あのやさしい、灰色がかった青い大きな瞳で、

まばたきひとつせずにじっと対象を見つめる。

 

その凝視の先にある体は温まって来て、

両足からかなりの汗が流れ出る。

こうしてあらゆる毒素が汗と共に体外に排出

されるのだ。

 

人々は薬や手術に多額のお金を支払い、ある医者

のところで治らなければ別の医者の所に行く。

 

たった一つの病気を治すために、超能力やバイオ

エネルギー・セラピストのところに通ったりも

して、ときには何週間も何ヶ月も何年も費やす。

ところが、アナスタシアの治療はほんの数分で

終わるのだ。

 

私は計算した。彼女が一人の患者に対して

十五分かけたとしても、ひとりにつき、二十五万

ルーブル(ほかのヒーラーたちはもっと高くとる

が)

とすれば、一時間で百万ルーブルになる。

 

だが、実際はこんなものではないだろう。

われわれの世界では、ひとつの手術に、三千万

ルーブルかかった例もある。

 

我ながら素晴らしいビジネス・プランを考え

ついたものだと思って、私はアナスタシアに

少し細かい話をしてみようと決めた。

 

「きみは、どんな病気でも治すことができるん

だね?」

 

「そう」アナスタシアは答えた。「そう思う」

「ひとりの人にどのくらい時間が必要?」

 

「かなり時間がかかることがある」

 

「かなりってどれくらい?」

 

「十分以上かかったことがあった」

 

「十分なんて問題じゃないよ。みんな病気を

 治すのに何年もかかっているんだ」

 

「十分はとても長い。その間集中しないと

 いけないし、頭の中のすべての思考をストップ

 させないといけないから」

 

「大丈夫、思考は待ってくれるよ。きみはすでに

 多くを知っているのだし、アナスタシア、じつ

 はあることを思いついたんだ」

 

「何を?」

 

「きみを一緒に連れて行こうと思う。大都市に

 立派なオフィスを借りて、きみが癒しを行う

 ことを宣伝するんだ。

 そうすればきみは多くの人にたくさんの良い

 ことをしてあげられるし、その結果として

 われわれはかなりの収入を得ることになる」

 

「でも、私はもうすでに人々を時々癒している

。ダーチュニクが周りの植物たちへの理解を

深められるよう、様々な状況を型取って彼らの

お手伝いをする時に、私の光線は彼らの病気を

追い出してしまう。

全部追い出さないように気を付けているけど」

 

「そうは言っても、きみがそうしていることを、

誰も知らないんだよ。誰もきみにお金を払わず

ありがとうの一言も言わない。きみのその働き

に対して何一つもらっていないんだ」

 

「もらっているわ」

 

「いったい何を?」

 

「喜び」

 

「それならよかった。きみは喜び、幸せを感じるし

会社には多くのお金が入る」

 

「でも、癒しを受けるためのお金をもっていない

人はどうする?」

 

「ほらきた、やっぱりだ。すぐそういう細かいこ

とにこだわる。そんなことを考えるはきみの仕事

じゃない。

きみには数人の秘書と事務員がひとりつくんだよ。

 

きみは癒すこと、自分の技術を磨くことと、経験

を分かち合うためのセミナーに出ることだけを

考えていればいい。

 

ところできみは、きみのこの方法、この光線が

どのように機能するのか、あるいはどういった

メカニズムが作用しているのか、自分でわかって

いるのかい?」

 

「もちろんわかっている。このメソッドは

あなた方の世界でもよく知られているもの。

医師たちや専門家の科学者たちはそれを知ってい

る。あるいは少なくともその有益な効果について

感じ取っている。

 

病院で医師たちは患者の気分を改善しようとして

いろいろと励ましの言葉をかける。

患者が落ち込んでいると病気はなかなか改善せず、

薬も効かないけれど、愛をもって治療すると

早く快方に向かうということに、ずっと以前から

気付いていた。」

 

「それならなぜ、誰も考えないんだい?こうした

事実を分析して解明して、その癒しのメソッドを

きみを、きみがもっているような高いレベルの

ものになるまで開発すればいいのに」

 

「多くの科学者がそのために努力をしてきている。

それと、あなたがヒーラーと呼ぶ人たちがこの

方法を用いていて、ある程度の効果を得ている。

 

イエス・キリストも聖人たちも癒しを行うとき

にはこのメソッドを用いた。

聖書には愛について多くが語られている。

なぜなら、愛は人間にたいしてとても有益な影響

をもたらす本質だから。

 

愛はあらゆるものの中で最も強力なもの」

 

「きみがいとも簡単に多くの癒しを行うのに、

なぜ、医者やヒーラーはほんの少しの効果しか

得られないんだい?」

 

「彼らはあなたがたの世界に住んでいるから、

ほかのものと同様に、有害な感情を取り込んで

しまう」

 

「有害な感情っていったい何?彼らはそれをどう

扱えばいい?」

 

「有害な感情というのはね、ウラジーミル、恨み

憎しみ、いらだち、嫉妬、羨望・・・そのほか

もろもろ。こういう感情は人間を弱くする」

 

「アナスタシア、きみはめったに怒らないってい

うことかい?」

 

「私は決して怒らない」

 

「わかった、アナスタシア。何がその効果をもた

らすかは重要じゃない。重要なのは、そこから

もたらされる最終的な結果と恩恵だね。

さぁ、私と一緒に来て、人々をいやすことに賛成

してくれるかい?」

 

「ウラジーミル、私の家、私の場所はここよ。

ここにいるからこそ、私は私の運命を成就できる。

ふるさとほど、人を強くする場所はない。

そこは両親によって生み出された愛の次元空間

だから。

私は、私の光線で、遠くからでも同じように

身体的な苦痛を取り除くことができる」

 

つづく

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これは、どう思いましたか。

ウラジーミル氏、彼は起業家ですから、これは

役に立つ、お金儲けが出来る、そして人の癒しも

出来る、って考えるのも無理もない事だと思いま

した。

 

ですが、ウラジーミル氏はどんどん考え方を変える

ようになります。

 

怒る・・人間を弱くする・・と言われていますね。

確かに感情で怒ると後味が悪くなります。

(どちらかと言うと私は短気でありました)

たとえそれが正論であっても。

そして、自分の頭の中でグルグルその出来事がまわ

ります。

 

身体の機能、特に内臓は自分い気づかないくらい、

敏感に反応していますね。

 

感情と内臓の相関関係で

怒りは肝臓、喜びは心(臓)、思い悩むは脾(臓)、

悲しみは肺、恐れは腎臓という相関関係図も

あります。

 

人間は感情の動物ですから、なかなかその人の

性分は変えることは簡単には出来ないと思います。

 

ただ、一つ一つの事を何度も何度も繰り返すこと、

反省することにより、だんだんと自然と怒ることが

少なくなってきました。

 

そして、少しは健康になったかなぁ・・・・😊