木曜日に深夜遅く中国は南京から帰って来ました。
そして、金曜日の昼休み、YAHOOニュースで原発基本法案の
閣議決定がされたの記事を見て、どうしても、シンクロする事が
あって昨日思ったことを記事にしました。
と言うのも飯田史彦さんの最新文庫本を読み
感じていたことがあったのです。
「効率よりも命」それが金曜日の朝から頭から離れませんでした。
ここでその箇所を紹介します。
------------------------------------------------------
飯田:僕にどのような発言を求めるのですか?
光:あなたは原子力問題をどのように分析していますか?
飯田:賛成派と反対派に別れており、賛成派の意見は、他の代替
エネルギーに比べて効率的であると主張し、反対派の意見は
もしも、事故が起きたならば命に関わる危険性を主張します。
その他にも多種多様な論点がありますが、大きなものは、
これらに集約されますね、
光:そしてあなたの意見は?
飯田:どちらの主張も、それぞれの立場から見れば、それなりの
説得力があるので、自分の立場を決めかねているというのが
現実ですね・・・・もちろん、放射能の危険がある原子力発電は、
建てない方が望ましいことはわかっていますし、いずれは太陽光発電
などの代替エネルギーに代わるでしょうが、それまでの数十年間を、
どのように、乗り切るべきか・・・・事故さえ起きなければ、原子力の
効率性には一定の説得力があったのですが、このような事故が
起きてしまうと・・・・
光:あなたのご意見には、効率性という言葉が、何度も出てきますね。
飯田:ええ、僕は経営学者なので、どうしても、費用対効果という、効率性、
つまり、、コスト・パフォーマンスを重視してしまうのです。
光:なぜ、それほどに、効率性が重要なのですか?
飯田:経営というのは、一定の利益を上げて、組織を維持することが大前提
だから、です・・・・ぼろ儲けはいけませんが、世の中に貢献して、適正な
利益を上げることは、経営の基本ですからね・・・・このような基本原則は
経営学入門の授業の第一回目で話すような、初歩的なことですが・・・
光:しかし、あなたはご自分の授業で、もっと深い議論を語っていませんでしたか?
飯田:ええ、僕の授業の中では、経営とは、あらゆる経営資源、つまり、人・物・
資金・知識・情報・技術・経験などの価値を最大限に発揮させながら、
あらゆる存在、つまり、人間、生物、植物、地球、宇宙などの幸福を
追求することである、と教えてきました・・・・
光:そうでしょう?あなたの授業で、あなた自身が、効率よりも、幸福を優先
していたではありませんか?
飯田:効率よりも、幸福が優先・・・・
光:効率的な生活と、安らかな健康生活と、どちらが大切ですか?
飯田:それはもちろん、命の方が・・・生きていられるこそ、生活ができるわけで
すからね。
光:それならば、もう、おわかりのはず。
飯田:・・・・・・・
光:命に関わるものの経営においては、効率性は捨てるのです。
飯田:命に関わるものの経営においては、効率性は捨てる・・・・つまり、
もしも、事故が起きたら多大な生命的、自然的被害が起きる原子力発電
よりも、たとえ効率性が悪くても、他の代替エネルギーに切り替えるべきだ、
というわけですね。
光:・・・・・・・・・・・・・・・
飯田:しかし・・・・いぜれは、「その昔、原子力なんて発電方法があったんだって」
と懐かしがられる時代が来るでしょうが、それまでの何十年間は・・・・
光:わかりやすいことですよ。命に関わるものの経営においては、効率性は
捨てるのです。
飯田:つまり、代替エネルギーの開発のために、各国が協力し、惜しみなく
資金と人材を投入して、開発期間をどんどん短縮しなさい、とおっしゃる
わけですね・・・・
光:・・・・
飯田:しかし、現在、原子力関係の産業で生活なさっている、大変な方々の
生活を、何らかの方法で保障しなければなりませんし・・・
原子力業界の方々も、決して悪い人というわけでもなく、文明社会へ
電力の供給のために、懸命に頑張ってこられた恩人なのですから・・・
光:たとえどんな難しくても、命に関わる経営においては、効率性は捨てる
のです。
飯田:つまり、原子力業界の方々を代替のエネルギーや他の業界で上手に
吸収して、みんなが生活できるように工夫すれば良い、ということですね。
・・・・・いやぁ、それは大変だ・・・・何十年もかかりそうですね・・・・
光:どれほどお金がかかっても、命に関わる経営においては、効率性は捨てる
のです。
飯田:しかし、それほど効率性を無視する経営というのは、電力会社には無理
ですから、それこそ、国営化同然にして、電気料金や税金を大幅に値上げ
しなければ・・・・それはそれで、各界から異論反論が噴出すること
間違いなしですね。
光:議論する必要も無く、命に関わるものの経営においては、効率性は捨てる
のです。そのことを世界に訴えていきなさい。
それが大震災を通じて、日本と言う国に与えられた使命のひとつなのです。
--------------------------------------------------------------
そう、これは、実際に著者、飯田史彦氏と光、つまり目に見えない存在、
以前、飯田文彦氏が脳の手術をした時に現れた光の存在さんです。
この本の中では、東日本大震災で亡くなった方々の霊を救うために
飯田さんが実際に福島に行かれての霊との対話の中から現れた”光”の
存在さんです。
”命に関わることの経営は効率性を捨てるのです”
これが光の世界のメッセージです。