つづくから


ニュートン:初の人生なのに、こんなことに四苦八苦なさりたかったん

 ですか。


被験者:その人生はひどいものでした。うまく扱えませんでした。住んで

 いた丸太小屋の大家に子のない家族がお金を払って、こちらの意思に

 反して娘を連れて行ったときも、取り乱したあげく、父の役目を果たせ

 なかったし。(いすに座りながら、とぎれとぎれに話、前回死んだあとの

 時期を感情で再び生きる)とにかく、これはどういう種類の惑星な

 んだ?世間でも子供が売買されるなんて!



ニュートン:(この時点ではまだ、カンノがそもそもハイブリッドだったと

 いうのを知らないので、想定を誤る)なるほど、魂の新生児が世にはじ

 めて化身するにしては、ひじょうに難し状況だったみたいですね。


被験者:魂の新生児だなんてだれが言いました?


ニュートン:すみません、カンノ。人と化したのは、いまのところ二回に

 すぎない、とちょっと思い込んでいたもので。


被験者:その通りではありますけど、私は異次元の出身ですよ。


ニュートン:(びっくりして)えっ、じゃあこの異次元についても、なにか教え

 てもらえますか?


被験者:この次元とは違って、物質界ではありませんでした。

 転生を重ねたのは、とある精神世界での話です。


ニュートン:この世界では、どんな姿をなさっていたんですか?


被験者:びろんとした、流れるようなからだつき---スポンジみたいで、

骨格もありませんでした。銀の光からなる、少し透き通った姿をして

 いました。


ニュートン:あるタイプの性別のあるほうがよかったですか?


被験者:みんな両性具有でした。


ニュートン:カンノ、スピリットの世界からは出世地の次元へ移動するのと

 私たちの宇宙へ入るのとを比べてみた場合。両者の違いをご説明願い

 ます。


被験者:私のほうの次元で運動といえば、やわらかい半透明の光の

 フィラメントをくぐり抜けるようなものです。あなたの方の宇宙に入るの

 は厚くて重たいじめじめした霧をかき分けていくようなものです。


ニュートン:それで、地球にはじめていらっしゃったのは---ふるさとの

 世界とくらべてどんな感じでした?


被験者:足にコンクリートを結わえつけられてしまった、と。まず気づく

 のはここの高密度のエネルギーの重いこと。精神世界にくらべるとで

 すけど。

 (間があって)ただ重いだけではなくて---そまつで・・・・耐えがたい・・・・

 あのインドでの人生には、本当にまいった。


ニュートン:今は万事、少しよくなりましたか---順応していってますか?


被験者:(自身なさそうに)ある程度は。まだかなりたいへん・・・・・


ニュートン:それは見ればわかります。カンノ、人の脳でもっとも厄介な

 面というとなんですか?


被験者:(ぶっきらぼうに)あー、衝動的な行動だな---ものごとにからだ

 で反応すること---分析を加えないで。あと悪い手合いと付き合うのも

 危険だし・・・・・裏切り・・・・こいつはしまつに負えない)


ニュートン:(カンノが汗びっしょりなので、こうなると今度は先を続ける

 前に、少しずつあげる)あなたのいらっしゃる精神世界について、

 教えて。 呼び名はあるんですか?


被験者:(間があって)その音は、今の私の声では再現できません。

 (思い出にふけりはじめる)みんな、精神がたおやかに流れる海に浮

 かんで・・・・ソフトで・・・・おかしくて・・・・地球とは似ても似つかない。


つづく・・・


「死後の世界を知ると人生は深く癒される」マイケル・ニュートン著

VOICE社

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ほんと、異次元かた地球に転生。そして、もっとも過酷の環境を選らんで

生まれてきた。これはこのあと理由がわかります。お楽しみに。


カンノさんの精神世界での姿に関して、”びろんとした流れるようなからだ

つき”とありましたが、以前テレビで放送されていた中でたまたま映って

いた映像が頭に浮かびました。半透明の背丈1mくらい、骨がないように

おもわれ、歩く姿がのったりして歩くのです。

どうやらその映像の半透明物質はたまに目撃されているとか・・・。

出来れば僕のイメージを転送したいのですが・・・・なーんて、そんなもの

必要ないですね。


それにしても、心を痛めます、カンノさんの魂の叫び、「とにかく、これは

どういう種類の惑星なんだ?世間でも子供が売買されるなんて!」


子供の虐待、犯罪、戦争・・・・こんなことをいつまでもやっていてはいけ

ない。宇宙から見れば地球はすばらしく綺麗に見えるんだろうな。

そんな綺麗な地球で、このような惨劇は必要ない。

でも、惨劇を経験しているからこそ、その分、愛情も生まれるというもの。


これから、これから、みんな一人一人が愛を持っていけばなんとかなる。

なんとか、なるなる、きっと・・・・・。