私は元々バカで勉強もできなかったので、高校も運で入れたようなもの...
入ってからも成績は学科の中でずっと最下位....
進学も就職も無理。とにかく卒業することだけ考えろと担任に言われていた。
最後は担任の力で教科の先生が折れて卒業させてもらえた。
卒業してからは自分で仕事を探してやってきた。
でも、ほんとはやりたい事があった。
それが今の仕事。
幼稚園の時から憧れだったナース。
なぜ、それに向かってちゃんと頑張らなかった?!と、今になって思うが....
でも、高校の頃は自分には無理と、あきらめていた。
でも出産で入院したとき....
看護師さん、助産師さんの仕事を目の当たりにした。
いいなぁ✨すごいなぁ✨
フツフツとそんな思いが湧き上がった。
3人目の子を産んだあと、旦那が、いずれ独立したいと思っていると言い出した。
でも、その時の家計は私がレストランのパートをしてやっと。
とてもじゃないけど独立なんて難しい。
そこで、先に私が資格をとって、家計が安定したら、独立できるんじゃないか?と思いついた。
ただ、今からでもなれるのか?看護学校の学費はどのぐらいかかるのか?という問題があった。
それから本格的にナースになることを考え、調べ出した。
でも、その矢先、旦那が、もう一人男の子が欲しいと言ってきた。
この人の子供を産めるのは私だけ。
その願いは叶えたい!
そう思っていると、すぐに4人目ができた。
しかも希望通り男の子。
4人目を産んでから、看護師のことを旦那に相談してみると、まず、病院で働いてみて、合うか合わないかを見てみては?との答えだった。
すぐさま病院の仕事を探すと、看護助手という仕事があった。資格はいらない。
4人目が7ヶ月の時、ちょうど上の子たちと同じ保育園に入れたため、助手のパートを始めた。
その病院で看護師を目指したいことを話すと、奨学金制度というものがあるため、学費は心配ないと教えてくれた。
それから調べに調べを重ね、勉強に取り組んだ。
生まれて初めてといっていいほどの勉強。
やり方がわからなかったが、とにかく思いつくままに勉強した。
そしてその年にダメ元で受験してみた。
なんとまぁ運のいいことに合格した。
そこから3年....
入学してから、ほんとに大変だった。
まだ1歳になったばかりの末っ子。夜中はまだ授乳していた。長男ですらまだ小学校に入ったばかり。2、3番目も保育園児。
朝から毎日戦争だった。皆を起こして旦那を見送ったあと3人の子を保育園へ送って行き、小学生を送り出して、その後自分が登校。
学校から帰ったら、まず保育園のお迎え。
夕食、お風呂、片付け、洗濯....寝かしつけ。
それから勉強。破茶滅茶な毎日。
それでも、目標を達成するため、がむしゃらに前しか向かずに突き進んだ。
特に実習の期間なんて、ホントに寝る時間がなかった。夜中、記録の途中で座ったまま寝てしまっていたこともしょっちゅうだった。
今振り返ると、よくやってたな...と思う。笑
そんなこんなで、国家試験に合格し、今の職につくことができた。
旦那もすごく喜んでくれた。
仕事は初めの1年は地獄のような辛い日々だったが、だんだんとやりがいを感じられるようになった。
その2年後、旦那は独立した。計画通り。
旦那はその時
「お前の頑張ってる姿みて、俺も頑張ろうって思えた!ありがとう!これからも、一緒に頑張っていこうな!!」
と言ってくれてた。
夫婦二人三脚で順風満帆だった。
それが崩れた今。
手に入れたものは大きいが、失ったものも大きい。
自分のやりたい事でもあったが、きっかけは旦那の為を思ってしたこと。
将来、余裕のある安定した老後を二人で過ごすことを夢見て頑張ってきた。
皮肉なもんだなぁ。
でも、今となっては天職と思えるこの仕事。
もちろん、やりきれない思いをすることもあるし、辛いこともあるが、やりがいは絶大。
あの時苦労して資格をとっておいて良かった。