【卵巣腫瘍が見つかった話】

これは去年の丁度今頃の時期、私がまだフルタイム正職保育士で働いていた時の話です。

少しでも誰かの婦人科系の検診に行くきっかけになればなあ・・と思い、レポートでメモに残していたことを編集して載せます。

長くなりますが2回に分けて書きますね。ここでは病気発覚から入院が決まるまでです。

 



①元々生理痛はあまり重く無い方だと思っていたのですが、ここ1,2年少し以前より重くなったかも・・・と感じ(それでも薬無しで普通に働ける程度)


婦人科は検診で去年行ったきりだったので、検診もかねて7月始めに受診してみました。

口コミで評価の良かった初受診の病院。優しそうなおじいちゃん先生でした。

早速エコーをしてもらい見てもらったところ、

 

「子宮は大丈夫だったけど、卵巣がどちらも通常より大きく腫れているねー」

と言われました。
(通常は2.3cmのところ、右6cm、左7.5~cmだったらしい)


でもこれと生理痛が少し重くなったことの関係は無いらしいので生理痛に関しては薬飲んでねーで終わりました・・。(笑)


卵巣に関しては、生理前だと【機能性嚢胞】といって、生理現象で腫れる事があるらしく、

 

「また生理が終わってから診てみましょう。もし終わっても大きさが変わらなかったら腫瘍の可能性が高いです。」

と言われました。

 


2週間後くらい、生理が終わってから再度受診したところ、

 

「右は通常の大きさに戻ったけど、左は大きさが変わってないねー。左は腫瘍だねえ・・・」

 

と言われました。

機能性だろうなーと少し軽く考えていた私は、この時少しだけ不安になりました。

私が

「腫瘍は良性のものもあるんですよね?」

と聞くと

「あなたの年齢であれば、大体は良性だね」

と言われました。


そして続けて先生は

「でも・・・悪いものでは無いとは思うけど、確実にその可能性を否定するためにも次の検査もしましょうか」

と言い、MRI検査をすることになりました。

 

しかしここは小さなクリニックだったのでMRIの機械が無く、紹介状を書いて頂き、大きな病院に行くことになりました。

 

私はとても心配性なので、少しでも早く行って調べてすっきりしたいと思っていました。

丁度土曜出勤の代休で平日休みも貰っていたので、次の週にはすぐに紹介された病院へ行きました。

 

 




②次の大きい病院は婦人科専門の病院で、妊婦さんや生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしたお母さんもたくさん待合室にいました。

血圧と体重、身長を測った後に診察の順番を待ち、名前を呼ばれて診察室に入ると、仕事ができそうな女医さんがいました。

 

そのまますぐにエコーの部屋に通され、この時の私は

(この期間で卵巣の大きさが元に戻ってないかなあ・・・)と少しの希望にかけて祈っていました。

 

しかしエコーの結果、左はそのままの大きさで、以前の時よりも色々な角度から詳しく診ていただきました。


エコーが終わり診察室に戻ると、女医さんがエコー画像をコピーした紙を取り出して、腫瘍の箇所をペンで囲いながら私にもわかるように説明を始めてくれました。

 

「卵巣腫瘍がいくつかの部屋に分かれていて、ここの辺りに硬いものがあります。」

 

と卵巣腫瘍と思われる場所の端にある黒い影の様なところをペンで指しました。


「硬いものがない場合は良性のことが多いです」


と言われました。

一瞬何を言われたのかすぐに頭で整理することができず、

しばらく考えていたのですが、
実は来る前に腫瘍のことをネットで沢山調べていて、その時に書いてあったことを思い出しました。

 

そこには【卵巣腫瘍は9割が良性。しかし充実成分(硬い部分)がある主要場合には、その7~8割が悪性である】・・と書いてありました。

 

私が固まっていると、先生が

「造影剤をいれてMRIをしましょう」

と言い、万が一に備えて早めのほうが良いと、すぐにその日の夕方の予約をしてくれました。

そして
「血液検査もしましょうか」
とも言われ、

(これ腫瘍マーカーだ……)と内心思いながら

急な展開にフラフラな精神状態で採血し、MRIをとるべく放射線科のある別館に移動しました。

新卒さんかと思うくらいの、若くて自分と同い年か年下くらいの放射線技師さんが私に病歴やアレルギー有無など色々確認しました。

承諾書を書いて、検査用の薄い服に着替え、体を金属探知機でチェックされ、検査室に入室。


造影剤はやっている途中で入れるらしく、先に腕に針だけ刺して固定した状態でMRIに入り、お腹に重りを乗せて検査が始まりました。
耳栓を入れられた上から、さらにヘッドフォンをかけられて、クラシックみたいな音楽が微かに聞こえるけど検査音の変な音でほとんどかき消されて聞こえませんでした。

検査中は暇だったから、ずっと

悪性だったらどうしようという・・・事ばかり考えていました


卵巣は2つあるから1つ摘出しても、もうひとつのが機能していたら子どもは産めるけど、もし悪性ならどちらも摘出の可能性がある。
まだ直ぐには子どもは考えていなかったけど、2月に籍入れたばかりでこんなことになるなんて……

旦那はなんと言うかな、仕事はどうしよう・・・

 

とかグルグル考えていたら涙が出てきました。

途中で造影剤を入れるため、一度機械から出されたときに、私の顔をみて検査技師さんに心配されたけど、

「眠くてあくびしてました」

と言って誤魔化しました。多分狭所恐怖症だと思われたかな……

検査が終わり、採血と造影剤入れたため、両腕に包帯みたいなのを巻かれた状態でした。

夏で半袖だったから、なんか痛々しくて目立つなあと思いながら病院を出ました。


駅まで帰る時は頭がずっと混乱状態で、電車に乗れなくなってしまい、駅前のロータリーに停車していたタクシーに乗車しました。
運転手さんは女性の方で、私が後部座席ですすり泣いているのに気づきながらも何も聞かずに近道をして帰ってくれました。

本当にその節はすみませんでした・・ありがとうございます……。 

 
帰ってから、職場にはひとまず主任にだけ経緯を話しておこうと思い連絡しました。

すると主任はとても心配してくれて次の週の検査結果が出るころに半日休みを取らせてくださいました。

 

 

そして次の週、


前回の女医さんがお休みで別の先生だと言われたけど、中々呼ばれず・・・

結果が良くないからかなと勝手に考えてしまいビクビクしていました。

この時は本当に生きた心地がしなかったです。
やっと呼ばれ中に入ると男の先生でした。

私の顔が相当死んでたのか、

「大丈夫ですか💦?」と声をかけられてしまいました。


先生には

「まず腫瘍マーカーの結果は陰性、MRIは腫瘍の中身は複雑だけど脂肪の反応があったから、おそらく良性の成熟嚢胞奇形腫瘍(デルモイドシスト)でしょう」

と言われました。

この時私は世界に色が戻ったかのような感覚で、気持ちが軽くなったのを覚えています。


ただ卵巣は外から採取しての生体検査ができないので、お腹を開いて内容物を検査しないと完全に悪性は否定できないとのことでした……(たまに良性だと言われて開けたら悪性とかもあるらしい。その逆も)
そして私の腫瘍内容物は結構複雑だったので、もしもの時に次の処置を直ぐできるようにと大学病院での手術を進められました。

この時点ではやっぱり【完全に良性!】と、はっきり言いきって貰えないことに不安感がのこりました。

 

そして先生に

「希望の大学病院はありますか?無ければこちらで一番近いところで紹介状書きますね?」

 

と聞かれたのですが、手術なんて初めてだし、わからないよ!(笑)と思いつつ、スマホで家から比較的近い大学病院を検索。

口コミ評価女(妖怪みたい)だった私は、ここでも口コミが良い病院を指定したのでした・・・

 

 

この時はもう最初に小さい病院を受診してから1か月経過していたと思います。

 



③紹介状を持って大学病院へ


結構誰でも聞いたことがあるような大きな大学病院でした。

広くて何階もあって、最近改装したからか結構綺麗。
受付では紹介状を持ってる人が沢山いたから、自分だけじゃないんだなと少しだけ安堵しました。
 

診察室に入るとこちらの先生も女医さんでした。

そしてすごい若くて(30代前半に見えた)綺麗!
もう一度エコーで見てもらい(何回もやっててもあの診察台は慣れない😭)
当たり前だけど大きさは変わらず。
成熟嚢胞奇形腫だろうけど、開けないとわからない話はこちらでもされました。
わたしはまだ年齢的に将来妊娠希望があるであろうことを配慮され、中身だけ取り出して卵巣は残すようにしましょうと言われました。
そして続けて

「ただ開いてから悪性だった場合はすべての卵巣は摘出です」

とも言われました。
手術は9月下旬に決まりました。

 

次に続きます→