『塞王の楯』 今村翔吾 著
塞翁の盾は、石垣職人の匡介と鉄砲職人の彦九郎の対決を描く戦国小説
二人はそれぞれ「絶対に破られない石垣」と「どんな守りも打ち破る鉄砲」を作ることで、戦を無くそうと考えますが・・・
2人の思いが大津城で激突します。
戦乱の世で活躍していたのは武士だけではなく、裏方の職人も戦の前線で命を懸けていたことや、
この戦が関ヶ原の戦いに及ぼした影響、大津城城主 京極高次が魅力たっぷりに書かれています。
第一章で主人公の生い立ちと石積み見習いになるきっかけが書かれていてスピード感があって掴まれました。
第二章からは石積みの仕事、師匠や職人仲間との関係性が丁寧に書かれていて、この辺りは斜め読みしました。
正直なところ前半は読むのに疲れました。
後半の第六章、この物語の中心、大津城の攻防で惹きこまれて最後まで一気に読みました。
web漫画でも読めるみたいなので、そちらのほうが手っ取り早く読めるかもしれません。