”柳ケ瀬”をご存じだろうか。
私が子供の頃は、アーケード街は物凄い賑わいだった。
買い物のついでにデパートで買ってもらったサンドイッチが、何だか特別な物に感じられ、食べるのがもったいなかったのを50年以上経った今でも覚えている。
 
そんな柳ケ瀬も、すっかりシャッター街になってしまって、とうとう今月末で高島屋もなくなるという。何と寂しい事だろう。
3連休に帰省した折に、柳ケ瀬を歩いてみた。
思ったより人が歩いていたけれど、昔、近鉄百貨店があったメイン通りの方は、人通りが少なくてちょっと寂しい状態。
 
どこかでお昼をと思いながら路地に入ると、これまた懐かしいお店を見つけた。
昔のままの小洒落た雰囲気の喫茶店。天井が高くて、ここも若い頃はちょっと特別感に浸れる空間だったっけ。
入り口の看板によれば、昼の時間だけカレーライスをやっているらしい。
大きなガラスの扉を開けると、あの頃と変わっていない雰囲気。懐かしい空間。
 
 
 
 
テーブルの間がゆったりとして、実に居心地がいい。
運ばれてきたカレーライス(飛騨牛使用らしい)も実に素朴。
 
そんなことよりも一番驚いたのは、全館喫煙可能だったこと。今時、こんな店なかなか無い。
入り口の扉には、「お客様へ」の張り紙がある。
全館喫煙可能だから、たばこが苦手な人は入店を控えるようにとのこと。さらには20歳未満は入店禁止とある。
決められた通りの喫煙対策(笑)
ここまでやっているとは、天晴れ(笑)
 
店内を見回すと、ご年配のご婦人方が多い様子。たばこを吸う人も、吸わない人も、みんな穏やかで楽しそうにお喋りしたり、珈琲を味わったり、本を読んだりして寛いでいる。
 
 
 
 
「The 昭和だなぁ」、、
「大人の空間だなあ」、、
と、感慨にふける私。
お手洗いも、その辺のお店のような紙の手拭きではなく、真っ白なハンドタオルが重ねてセットしてある↓

ハンドタオルが備え付け

 
 
ますます、気に入りました。
ずっとここに居たい気分。椅子もすこぶる座り心地がいい、、と思ったら、良く見れば実家の応接間の椅子と同じじゃないか!!これは偶然。
 

同じ椅子だ!!

 
 
ああ、こういう店は無くなってほしくないなぁ。
どうかずっと頑張ってほしいと願う私でした。
また来ます!!