体調不良で家でゴロゴロしながら、何気なくテレビをつけると、盲目の少女の日常を追うドキュメンタリーをやっていた。
「イーちゃんの白い杖」

後から知ったのだが、テレビ静岡 開局50周年記念映画。2019年度「児童福祉文化賞」受賞作品らしい。


全盲の姉と重度障がいの弟。そして、その家族を追ったドキュメンタリー映画。全盲の姉「イーちゃん」の20年余りを追っている。

家族の大変さ、、などという簡単な話ではない。家族は母目線の場面が多いが、父親、祖父、祖母それぞれの立場、思いが垣間見えて見応えがあった。気付けば映像に引き込まれて最後まで見入っていた。

20年は長い。カメラが邪魔なときもあったのではないだろうか?逆に、他人(取材者)が居るからこそ笑顔で過ごせた日はあったのだろうか?

見終えて感想を言葉に表すのが難しく、上手く書きあらわせない。

1つ、心に強く残っている場面がある。
施設長がイーちゃんに
「自立するとはどういうことか?」と問いかける場面。
「自立するって、何でも自分一人で出来るようになることじゃない」
「何が出来て何が出来ないか、自分で伝えられること。」
と言う言葉は、ハンディのある障がい者に限った話ではない。そんな当たり前の事にハッとし、心打たれた私でした。

最後に伴侶を得て白い杖が2本になったイーちゃん。映像に残るその笑顔がずっと続きますように。