風邪をひいてしまった。

こんなにしっかりした風邪は、およそ3年ぶり。

大した熱も出ていないけれど、乾いたような咳が出るので少々辛い。

 

そんな時は、暖かくして大人しくじっと過ごすのが良い。

というわけで、この土日は読書三昧。

前にまとめ買いして「積読」になっていた中から、読みやすい文庫本をチョイス。

「井伏鱒二」

 




何で、井伏鱒二?

ま、なんとなく。

太宰治つながりで、まとめ買いした中の一冊。

「山椒魚」かぁ。初めて読んだのは、40年くらい前かな。いや、もっと前か??

 

え?こんな話?

もとい、、こんな雰囲気だったっけ?

 

岩屋から出られなくなった山椒魚の孤独。悲観。外の世界への羨望、諦め、悲嘆。

それにしても、最後の蛙とのやりとりがこんなに奥深く、心に響く余韻になるとは!

改めて読み返して良かった。


 

「朽助のいる谷間」、「へんろう宿」しかり。

軽く読み進めていける語り口ながら、随所にちりばめられている人物描写やそれぞれのエピソードが、ラストに向けてじわじわ効いてくる。

なんだか無性に「鯉」なんかも読み返してみたくなった。

Amazonで探せば、明日には届くかしらん。

 

ところで、井伏鱒二を検索してみて驚いたは、ヒュー・ロフティングの「ドリトル先生」シリーズが、井伏鱒二の訳だったこと。

全然知らなかった!小学生の頃、「ドリトル先生航海記」にはじまり、ドリトル先生シリーズは大好きで全部読んだ覚えがある。

それが、井伏鱒二の翻訳だったなんて。

ドリトル先生シリーズも、読み返してみたくなりました。