【短歌】淡い思い出 下駄箱の ラブレターには名前無く 誰の想いか 夕焼けの空 せっかくのデート流れて カフェの窓 独り頬杖 雨垂れの音 あの日君が 投げてよこした金ボタン その意味は何? 測りかねてて 一度きり 渡したチョコの返事さえ 聞かないままに 君星になり 窓際に 腰を下ろせばマスターが 「いつものですか」と問う いつもの夜