2月8日(木)、リーガロイヤルホテル小倉にて、第503回 北九州精神科集談会が開催され、小倉北区まで講演を聞きに行きました。
 
 
 まず、八幡厚生病院 院長・吉住 昭 先生が、一般講演「措置入院制度の現状と課題 -措置研究班の成果から-」を発表されました。精神科病棟への入院は精神保健福祉法という法律で規定され、任意入院・医療保護入院・措置入院の3形態に大別されます。
 吉住先生は、ご自身が参画する措置研究班の成果についてご発表されました。座長は、産業医科大学 精神医学教室 准教授・新開 隆弘 先生が務められました。
 
 
 引き続き、藤田保健衛生大学 医学部 精神神経科学講座 講師・岸 太郎 先生より「これからの統合失調症治療について ~最近のメタ解析の結果から~」という特別講演がありました。メタ解析とは、個別の研究結果を二次的に用いて統合し、関連した莫大な論文を統計解析する手法です。
 岸先生は、様々な薬剤や用法について、副作用の頻度、再発リスクなど、メタ解析を使って評価されました。最後に、LAI(持効性注射剤)の再発予防効果についても言及されました。座長は、産業医科大学 精神医学教室 教授・吉村 玲児 先生が務められました。
 
 
 
 今回の講演会は、統計的な解析がテーマでした。一般の臨床医学だけでなく、公衆衛生学にも関与する領域とも言えます。
 
 
2018年2月13日
文責:本田 雅博