「藍」と出会おう「久留米かすりの世界」 | ちくご子どもキャンパスブログ

8月23日(土)から24日(日)にかけて広川町で実施された体験学習プログラム。

広川町は伝統工芸の「久留米絣」の産地として有名ですが、その久留米絣の世界を学ぶプログラムです。



3回目となる今回は趣向を変え、2日目は古墳について学習した後、勾玉つくりに挑戦します。

広川町には古墳がたくさんあるんです。

プログラムを実施してくださるのは、特定非営利活動法人ボランティアネットワークすくらむのみなさんです。広川町に拠点を置き、平素よりまちづくり事業や青少年の健全育成事業を実施しています。



20名の子どもが広川町産業展示会館に集合しました。

まずは会館の2階で開催されていた「第16回かすりたまご展」を見学しました。

久留米絣の新しい活用方法、デザインを提案した作品を展示しています。


はじめて会った人ばかりなので、緊張をほぐして仲良くなるためにゲームをします。

今回は広川町推進部のお兄さん、お姉さんがサポートしてくださいます。


緊張がほぐれたら、絣工房のひとつ野村織物に行きました。

ここで社長さんから久留米絣についてレクチャーしてもらいました。


久留米絣は江戸時代の終わり、約200年前に、井上伝という12歳の女の子が考案したそうです。

今回参加してくれた子どもと同じぐらいの年齢です。すごいですね。


以前は手織りされていた久留米絣も、今では機械化されています。

それでもたくさんの工程を経なければならず、12反を織るのに約10日間かかるそうです。

工房の中には複雑な機械がたくさん連なっていました。



今度は工程をさかのぼり、絣の糸を染める藍染めの山村健工房に行きました。

今回は、ハンカチの藍染めにチャレンジします。



まずは、無地のハンカチにどういう模様をつけるのかイメージしながら、ビー玉や割り箸をくくります。



準備ができたら、染料で染めます。

工房の中にはいくつも甕が埋め込まれており、中に藍草を発酵させた染料が入っています。



まずは濃度の低い甕につけ、もんで染料をなじませます。

30秒ほどつけたら、引き揚げて空気に触れさせます。

空気に触れさせることで、藍の酸化を促進させるのです。



順々に濃度の濃い甕につけて行きます。

6つ甕をまわると、すっかり濃い藍色に染まりました。

ビー玉や割り箸をはずして水で洗い、アイロンをかけたら完成です。




世界でたった一つだけの模様のハンカチです。

ハンカチができあがったら、今日宿泊する知徳公民館に向かいます。

最近できたばかりの新しいピカピカの公民館です。

分館長さんと区長さんが歓迎してくださいました。




晩ご飯は地元の婦人会のみなさんが作ってくださったカレーとサラダでした。

肉以外は広川町で採れた食材を使っているそうです。

地元の方がスイカを差し入れしてくださいました。

私たちがお世話になるのに、逆にスイカをいただけるなんて申し訳ないですすいか。


晩ご飯を食べたら、知徳地区のみなさんの家にもらい湯に行きます。

昔はお風呂がなかった家が多かったので、お風呂がある家にもらい湯に行ったそうです。

今ではそういう慣習がなくなりましたが、今回はすくらむのみなさんのはからいでもらい湯に行きます。



もらい湯から帰ってきたら、天体に関する学習です。

福岡県立青少年科学館のボランティアの方が指導してくださいます星

予定では外で天体観測するはずだったのですが、あいにく曇っていたので、室内でビデオて勉強しました。

最後に、恐竜の化石や隕石を見せてくださいました。

できる限り本物に触れることで科学に興味をもってほしいというスタッフのみなさんのはからいです。



2日目は、ラジオ体操をして目を覚ましました。

お世話になった知徳公民館を清掃して、広川町古墳公園資料館に向かいます。

出発しようとしたら、区長さんがみんなにジュースをプレゼントしてくださいました。

この1泊で、広川町の人々の心の温かさに触れることができました。




さて、広川町の南側の八女市との境にある丘陵には、たくさんの古墳があります。

なかでも5世紀前半に作られた石人山古墳は、武装石人で有名です。

古墳には、被葬者を守る役割を持つ人や馬が配されます。一般的にそれは、埴輪で作られますはにわ

しかし、この地域は、それらが石で作られています。


まず、石人山古墳の前にある資料館で予習します。

郷土史家の佐々木四十臣先生が古墳時代についてお話してくださいました。

その後で、資料館に展示されている石器や土器を見学しました。



予習が終わったら、古墳を見学に行きます。

前方後円墳である石人山古墳の石室を目指します。



か。の大群の襲撃をかわしながら石室に着くと、石室の中には石人が安置されていました。

でも石人のあちらこちらが欠けて、もともとの形がよくわかりません。

というのも、昔の人が痛いところを治すために、石人のその部分を叩いたからなんだそうです。



次に弘化谷古墳に行きました。

こちらは表面を芝生で覆ってきれいに整備されています。

この円墳は、石室の壁画で有名です。残念ながら石室は4月と11月の2回しか公開されていないので、本物は見ることはできませんでしたが、資料館にレプリカがありました。



見学が終わったら、本日のメインイベント勾玉つくりです。

勾玉は古代人のペンダントですが、魔除けの意味があります。



柔らかい温石を削っておおまかな形を整え、最後にサンドペーパーで磨きます。

がんばって磨いたら、ツルツルきれいな勾玉ができました。

それに紐を通したらできあがりです。





プログラムの最後に、昨晩もらい湯でお世話になっておうちの方にお礼の手紙を書きます。



そして、二日間の思い出を感想文にまとめました。

みんなさっさっと書いて時間が余ったので、ファシリテーターのみどりんがレクリエーションをしてくれました。

「竹の子ニョッキッキ筍



広川町の魅力を堪能する素敵なプログラムを提供してくださったボランティアネットワークすくらむさんありがとうございましたm(_ _)m