まず私は男性が好むものを
意識的に避けるようになっていきました。
例えば、
■スポーツ全般
もともとそんなに
好きではなかったのですが、
・男はスポーツ
・男はパワー
・男は根性
・男は泣くな
・男はスポーツ刈り(は?)
という気風の土地でしたので、
完全には避けて通れませんでした。
争いは悔しさを生みがちで、
悔しさは怒りに結びつきがちです。
前述のとおり、怒ると泣くので
まだ勝っても負けてもないのに
試合中に泣いたりしちゃって。
そもそもが向いていないんです。
■雄々しいとされる言葉遣い全般
俺わしお前貴様テメエなどの人称や
語尾イントネーション。
これももともとそんなに
使いませんでしたが。
いや、逆にもっと使っていれば
あんな思いをせずに済んだの
かもしれません。
幼稚園の頃にこんな私と
すごく仲良くしてくれていた
方言の強い女の子の影響で、
はんなり系なんですよね。
抜けないんですよずっと。
■男性的なファッション、髪型
これももともと
好きじゃなかったですが、
途中から意識的に
避けるようになりました。
かっこいいの基準って
人それぞれあっていい
と思うんですが、
私の場合、
3才だか4才だかの時に、
町の大きな神社の
お祭りで見かけた
巫女さん?の十二単衣みたいな
カラフルな長~い着物が
めちゃくちゃかっこよく見えました。
ほんと、空が落ちてくるって
ああいう衝撃だと思います。
「お祭りだから神社の神様が
出てきてるんだ……!!」
って釘付けになったのを
覚えています。
それ以来、ずっと
「髪伸ばしたい」
「長い服着たい」
って思うのですが、
いがぐり坊主に半袖半ズボンは
変えられませんでした。
え、神様以上にかっこいいものって
ないと思いますけど……。
なぜテレビに出ている
同性の真似は良くて
神様の真似はダメなのか
理解できませんでした。
……これも実は1回だけ、
すごい嬉しかった時期があります。
続く