本場フランスの”ミシュランガイド”で、日本料理店として初めて1つ星を獲得した『あい田』
ご主人の相田康次氏は、元いいとも青年隊という、異色の経歴の持ち主です
外観
予約時間まで少し時間があったので、<ル・ボン・マルシェ>で軽くショッピングしてから向かったのですが、<ル・ボン・マルシェ>を過ぎると人通りが一気になくなり、19時と時間的には早かったものの、外はもう真っ暗で、お店まで歩いて行くのがとても怖かったです当然、帰りはタクシーを呼んでもらいましたが、こちらへ行く場合は、行きもタクシーを利用されたほうがいいと思います
店内
カウンター席の後ろにテーブル席が2卓
料理は”おまかせコース”のみで、料金は160€/1人でした(2012年3月時点)
YEBISU 9€
雲丹にはややクセがあったものの、里芋のほっこり感と出汁がほのかに香るなめからな葛餡はなかなか
牡蠣と乳飲み仔牛のポン酢ジュレかけ ポン酢ジュレが少し主張気味ではありましたが、牡蠣と仔牛に少しクセがあったので、多少強めなほうが逆に良かったかもしれません
鮑の肝ソース ほうれん草バターソテー添え
目の前の鉄板でさっと炒めたほうれん草が添えられた、鮑のソテー
香ばしさがプラスされた鮑にたっぷりの肝ソース
ほうれん草もみずみずしく、美味でした
帆立とオクラのスープ
ビネガーをきかせたスープは、とっても爽やかでスッキリした飲み心地
稚鰤のタタキ
ポン酢と大根おろしでさっぱりいただく稚鰤(ワラサ)のたたき
残念ながら、稚鰤の生臭さが鼻に付き、正直これは食べづらかったです
オマール海老の真薯椀
『まき村 』さんの極上のお出汁が基準となってしまっている私にとっては、こちらの出汁は香りが弱く、味わいにも深みがなく、物足りなさを覚えてしまいましたが、海外でいただけるお椀としては十分ではないかと思います
熟成鱸の雲丹和え 鮮やかな手捌きでブルターニュ産オマールが、調理されていきます
レタスを中心とした数種類のフレッシュな野菜をスライスしたサラダ
シャキシャキと軽快な食感にドレッシングも美味しく、お替りが欲しかったです
ここまでくる間に、ビール2本、獺祭2合、麒麟山3合飲んでいたにも関わらず、肉の焼ける芳しい匂いに我慢できず、赤をグラスでオーダー
リムーザン産、ユーゴ・デノワイエ氏により厳選されたシャトーブリアン
説明以上の特別な美味しさは感じ取れませんでしたが、脂少なめの味のある肉質は私好みでした
〆のご飯はガーリックライス
白いご飯を期待していたので、ちょっとガッカリ
こちらで使用している器等は全て、日本で購入されたものだそうです
黒糖のシャーベット
ドライジンジャーのアクセントが光る、シャリっシャリのシャーベット
わらび餅
日本の名店と比べると、そのレベル差は明らかですし、鉄板主体の料理がメインの正統派とは少し異なる日本料理ですが、外国人の趣向に無理やり合わせることなく、フランスの食材を上手に取り入れ、日本人の舌でも純粋に美味しいと思える料理たち
それらによって、連日のフランス料理で疲れきっていた胃は癒され、言葉の違いによってコミュニケーションが上手く取れず溜まっていた私のフラストレーションも、日本にいるのとなんら変わらない会話を通して、しっかり解消と、こちらにお邪魔したことで、体も心も一旦リセットされた気がして、この後のパリ食がさらに楽しいものとなりました
ちなみに、こちらを訪れる客の7割はフランス人とのことで、この日も私達ともう1組以外はフランス在住の方でしたが、私達の隣席に座っていらした、海外を拠点に仕事をされている日本人女性の方は、「ここが、海外で最も美味しい日本料理店」と、絶賛されていました
Restaurant Japonais Aida
住 所:1, rue Pierre Leroux 75007 Paris
電 話:01 43 06 14 18
営業時間:19:00~24:00(Lo21:00)
休日:月曜日