とある日のLINE会話 with 大典さん。
(弟である彼はいつも音源のミックスをしてくれています)
私「明日、白色彗星の多重録音しようと思っています」
弟「ご苦労様です」
‥‥その時私は全く思っておりませんでした。まさかこんなに過酷な録音になるなんて、、、。
総テイク数、最早分かりません。笑
朝から始めて気がついたら深夜でした。
(カーテン閉めといて良かったーー!!)
もう合わないの!第一ピアノと第二ピアノが!!ピアノと自分がもう1セット欲しかったなあ!!!笑
途中ドンカマをつけようか本気で悩んだ位、本当に合わなかった。
(特に1分50秒近辺、、。)
でもやっぱりクリック音に頼らないで弾きたくて。ひたすら奇跡を信じて過去の自分とアンサンブル。本当、何回弾いたんだろう。一日中楽譜やらパソコンやら眺めていたので途中で目がシパシパしました。笑
そしてそして。今回の録音で一番やりたかったのがピアノの特殊奏法。
やっぱり私は現代曲も大好きなんです
ジョン・ケージの師だったヘンリー・カウエルが発見したと言われている、ピアノの弦を直接手で触ったり弾いたりする奏法を、今回どうしても白色彗星Rec.に取り入れたかったのです!!(力説)
因みにカウエル氏、100年くらい昔にこんな曲を作曲しています。
↓
音楽をほぼ独学で勉強したカウエル氏が4歳の時に出会った「チター」という楽器が事の発端なんだとか。
チターというのはこんな楽器。
弦を指で弾いて演奏します。
なるほど。ピアノを上から見た形に似てなくも、、ない、、、??
カウエルさん、きっとこの楽器を見て「ピアノも内部の弦を触ったら面白いんじゃ‥!?」と思ったんですね
その発見が後々ジョン・ケージにまで伝わり、現代の音楽に生きていると思うととても面白いです。何事も興味を持ってやってみる事が大切ですね
色んな想いを込め、何テイクも録音した白色彗星。
気に入って頂けたら幸いです
おしまい
宮川知子
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