【精神的ダメージがやってくる!・・・③】
「もうA社終わってるよなとっくに・・・」
村田は10:50でまだ電車内。
ブーーーーン・ブーーーーン・・・・・
「はい、香取です。」
「俺だ、ちょっと遅れる、電車が遅れた。悪いな、先に入っててくれ、
時間に遅れるのはマズイ。俺のことは客先出たらダッシュで向うみたいだ、と
言っておいてくれ。頼んだぞ!」
「村・・・」
か細い声でつぶやき、「は~~~っ」とため息を深くひとつ。。。
「一人で行くしかないか~。」
香取はもの凄くイヤ~な感じになってきたが、まあ仕方ない。
心を決めて、加藤屋のせんべいを強く握り直し、
いざ、高津へ謝罪に向かう!!
カツカツカツ・・・
タイル張りの階段で、革靴の底が乾いた鼓動をつくりだす。
ウィン・・・ッ
自動ドアが開く。
「いらっしゃいませ。」
「香取ですが高津さん・・・」
「お待ちしておりました、こちらへどうぞ。」
いつもの様に総務の安田さんが応接へ案内してくれる。
・・・ここまではいつもと同じだ・・・。
そう、ここまでは・・・。
(つづく・文中は全て仮名です)