いつもの時間の電車をホームで待った。
悩み続ける香取にホームへ進入してくる電車が気づくだろうか?
ニコニコ顔の高津。
と、
「取引を考える。」
と言う高津が交互に頭に浮かんでは、消え・・・ない。
またすぐ出てくるのである。
どうやら電車は定刻通りにホームに来るようだ。
香取の頭はまだ高津がチカチカ瞬いている。
ガタンゴトンガタン・・・
ガタンゴトンガタン・・・
電車の先頭車両が見えてきた。
キキーーーッ!
香取はスッと電車に乗り、浮かんでは消えてくれない高津の顔を
思い浮かべながら座る場所のない席をぐるりと見回してつり革を掴んだ。
はあ・・・わっかんないな~・・・。
とりあえず香取はいつの間にか会社についていたのだった。
(つづく・文中は全て仮名です)