最近見た映画はこれ

 

久しぶりに

映画館で見た映画は

『オッペンハイマー』

 

 

原子爆弾の開発に成功したことで

「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者

ロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた映画

 

 

世界で大ヒットしたものの

当初、日本では公開されていなかった

 被爆国であるが故のデリケートな理由があったようで...

アメリカに8カ月遅れての公開となった

 

 

 

 

【STORY】
ドイツで理論物理学を学び、博士号を取得したJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、アメリカへ帰国する。第2次世界大戦中、極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に参加した彼は、世界初の原子爆弾の開発に成功する。しかし実際に原爆が広島と長崎に投下されると、その惨状を知ったオッペンハイマーは苦悩する。冷戦時代に入り、核開発競争の加速を懸念した彼は、水素爆弾の開発に反対の姿勢を示したことから追い詰められていく。
 
 

3時間の長編映画で

登場人物も多く

2つの時間軸が交互に映し出され

複雑な展開

 

 

議論している場面では

何回も巻き戻して見たくなった

 

 

歴史的背景を知らないと

なかなか理解が難しい

 

 

クライマックスはトリニティ実験の場面

大爆音と原爆雲(キノコ雲)

実験は成功し、みんなで喜び合う

 

 

そして、

広島、長崎への原爆投下

その場面は映像にはないが

アメリカ側からすれば大成功

 

 

オッペンハイマーは

戦争を終わらせた人物として称賛され

英雄となった

 

 

しかし、悲惨な被害の実態を知り、

核軍拡競争という連鎖反応に

加担してしまったことに対する後悔

オッペンハイマーの苦悩が始まる

 

 

原爆よりさらに威力のある

水素爆弾開発への参加を拒んだために

 

 

安全保障に関する公聴会で「共産主義者でソ連のスパイだ」などと危険人物に仕立てられ公職から追放される。

 

 

ラストシーン

オッペンハイマーはアインシュタインとの会話の中で

「我々は破壊した」と呟く。

 

核開発競争の扉を開けてしまったことで、世界を破壊へと導いてしまったという意味だろうか?

 

 

映画を見る前に予習するなら

このYouTubeがオススメ!

映画だけでは分かりづらい歴史的背景など

とても詳しく解説されています

 

 

 

 

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偶然ですが

『オッペンハイマー』を見る前に

核兵器について知るきっかけになったのが

NHKの新番組

「時をかけるテレビ」

世界の科学者は予見する「核戦争後の地球」

ナビゲーターは池上彰さん

 

1984年に放送され反響の大きかった番組を再編集したもの。

 

ブロ友さんが紹介されていて興味を持ち、見逃し配信で見て衝撃を受けた。

 

 

当時、東西冷戦の緊張が高まっていて

核戦争の危機に直面していた。

 

 

もし核戦争が起きたら世界はどうなるか?

シミュレーションした映像

 

 

全面核戦争が勃発し、

アメリカ、ソビエト両国が持てる核の2割を使ったとしたら、

1万発、5,000メガトンの核弾頭が世界中で炸裂する。(広島型の40万倍)

 

 

今更ながら

核の脅威を知って驚いた!

 

 

 核爆発

 ↓

 ↓

地球大炎上

 ↓

 ↓

煙の黒い微粒子が成層圏を覆い

核戦争の1カ月後には

地球は灰色の星に姿を変える

 ↓

 ↓

地球凍結(核の冬)

 ↓

 ↓

地球上の動植物は絶滅

 

 6億年前(地球に原始的な生物がようやく現れ始めた頃)に戻るという。

 

 

「これは空想の出来事ではなくて事実の事柄である」と言っているように、SFのような世界が広がっている。

 

 

 

1984年当時、ソ連は36,000、アメリカは23,000もの核兵器を保有していた。

他にも保有国は、イギリス、フランス、イスラエル、中国。

2023年現在、インド、パキスタン、北朝鮮が加わった。

 

 

冷戦が終わった現在、核戦争の危機は去るどころか、むしろ増しているという現実。

 

 

池上彰さんは「この番組をぜひ世界の核保有国の首脳たちに見てほしい」と訴えていた。

 

 

2021年「核兵器禁止条約」が発効され、世界70カ国が批准した。

唯一の戦争被爆国である日本は、これを批准していない。

なぜか?

アメリカの核の下に守られている立場だから。

 

 

ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ

ノーモア・ウォー