この現場の子です下矢印


https://maidonanews.jp/article/15040840






保護前の事からお話します




この現場の話をねこひげハウスの代表石川さんから聞いた翌日

他の子の医療措置で行った動物病院でたまたまアルマの代表と遭遇しました

アルマ代表が連れて来ていた子は
先日石川さんから聞いていた現場の子だったのです

アルマ代表は現場で撮ってきた猫達の写真を見せてくれました


その現場の写真に写っていたブラウンタビーの2人の顔が脳裏に焼き付いてしまいました


その時点で我が家は預かりっ子が7匹

これ以上増やすのはやめようと思っていた所だったのです




ですが、どうしてもあの2人の表情が頭から離れず…






一日悩みに悩んだ結果

その日の夕方、石川さんにブラウンタビーの女子2人を預かりますと連絡したのです





電話口で石川さんは

『私もこの2人がどうしても気になって、今キャリーに入れて車に積んだ所だったのよー!!

chikoさんがこの2人を預かってくれるなら、残った目が悪いオス2匹をねこひげで引き出す事が出来るよ〜!!』


と、以心伝心かのような連携プレーで
この夜に2人がchiko城にやって来たのでした






どうして私が気になったのかというと

梨乃の感情の無い目が保護する前のフクタンにそっくりだったからなんです



この時のこのフクタンの目


人への関心は一切なく、目からは感情も意思も全く見られませんでした


余りにも長い間、閉じ込め飼育をされていた為
人に意志を伝えるという事を諦め
感情に重い扉を閉ざし
声を出す事すら封印してしまっていたフクタン



アルマ代表に見せてもらった写真に写った片目が悪い小さな猫の目がフクタンの無表情な目と全く同じに見えたのでした





この子は身体だけじゃなく、心のケアが必要な子だとフクタンが教えてくれたんだと思います


気になった梨乃と身を寄せあって現場で過ごしていた志麻

保護するなら一緒の方がいいだろうと

この2人を一緒に預かる事にしたのです




幸い、2段ケージと3段ケージをドッキングしたたまお御殿のコンビネーションケージが空いていたので

まずはここに入ってもらう事にしました









志麻は人見知りも無かったのですが
梨乃は臆病な所がある為

ケージに段ボールハウスを設置し
その中にフードを置いて様子を見ました




2人共通の問題は元飼い主がねこ元気というフードしか与えてなかったらしく

それしか食べない


梨乃はそれすら食べず、最初の内はスープのパウチをシリンジで強制給餌してました


志麻は志麻で、床にばら撒かないと食べない

というちょっとめんどくさいクセがあり
なるべく平らな平皿を使って食べさせていました



少しずつ環境に慣れていき、梨乃も自発的に摂餌するようになってきて

半月程で段ボールハウスは撤去する事が出来ましたが

質の良いフードにシフトチェンジするのに1ヶ月以上掛かりました








梨乃の問題は身体にもありました



保護して数日経った頃
陰部から粘液が出てるのを発見

ブリーディングで使われていたなら避妊手術などしている訳が無い

もしかしたら子宮蓄膿症かもしれない

ですが、まだ保護したばかり

体重も3kg切ってて体力が戻ってから避妊手術を行なう予定だったのに…

ですが、子宮蓄膿症は急変するとあっという間に取り返しがつかない事になる怖い病気


早々に予約し手術を行ってもらいました




お腹を開いて分かった事

『子宮は常に発情状態』

⋯⋯⋯


年に何度産まされてたんだろうか

この小さな身体で何回出産したのだろうか


きっとまともに子育てもさせてはもらえなかったんだろう⋯



子宮蓄膿症では無かったから良かったものの


梨乃の右眼は

『水晶体脱臼』と診断されました




2ヶ月ほど抗生物質、保湿、軟膏の3種類を続けてみましたが改善は無かったので

現在はヒアレイン点眼薬だけ続け経過観察しています


※梨乃の右目はほぼ視力は無いと言われましたが生活上、特に問題無く過ごしております






そして心の問題


梨乃の心は分かりやすく言うと

シャッターを降ろして
そのシャッターが錆び付いてしまっている状態です


元々臆病な性格なので、自分から人に近付いていくタイプではなく

その性格故に現場では
孤独死した老人からほとんど構ってもらってなかったんだと思います


ただ、他の子達の甘える姿は見ていたと思うのですが

『どうすればいいのか分からない』

という時間がとても長く

自分の中で

分からない右矢印出来ない


『もういいや⋯』


と諦めてしまっている感じでした





撫でると身体は反応するのに
感情がついてこない

『あれ?私のカラダどうなっちゃってるの?』

そんな感じでした










ですが、梨乃は素直に甘えられる志麻の事を羨ましく思っていて

『私もあんな風になりたいなぁ』

そんな気持ちも持ち合わせていました


なので、声掛けはひたすら

『可愛いね!上手だよ!出来てるよ!』










それを続ける事でシャッターの錆に油を指すように

少しづつ心のシャッターが開いてきました





自分も甘える事が出来るんだ!

それが分かってくると無だった色々な感情も
少しづつ出せる様になって来ました








最初の頃は何をされてもただ耐えるだけでしたが

この頃には嫌な事(お尻を押してケージの段から降ろされたり)をされると

シャー!と言えるようになりました

オモチャに反応するようにもなったり


マタタビに酔う事も出来るようになりました


食事の時、フードボールをセットすると
食べる前に必ず撫でてと要求する

めんど可愛い女子になりましたチュー





少しづつchiko城のみんなと過ごせる様に

猫部屋から出しリビングデビューもさせました


最初は隅っこに引きこもってましたが

梨乃は攻撃性のない腰が低い子なので


気付くとテーブル下の電気毛布でみんなとお団子になってる事も少しづつ増えてきました





現在、体重も増えて3.2kgになり
少しふっくらしてきました


階段の昇り降りで体力や筋力も戻りつつあります


2階の猫部屋で1人運動会もしたりしています



右眼は経過観察なので
片目が見えないというハンデがある事と、将来治療が必要になるかもしれないという事を理解してくださる方がいましたら

ご縁を繋げたいと思っています





1月の譲渡会、問題なければ参加の予定です




引っ込み思案だけど、本当は甘えたさんな
可愛いこじれ女子の梨乃です






こんなに可愛い梨乃





どうぞよろしくお願いしま〜す!!











と、最後にちょっと2人の名前の由来の説明



悦子が亡くなった後、きっと次に来る子も

生命力の強い子がやって来るんだろう



悦子(市原悦子)
じゅん子(三原じゅん子)

と来て、次⋯

強い女といえば




『極道の妻たち』
初代極妻 岩下志麻
二代目極妻 かたせ梨乃



このお二人からお名前を頂き


『志麻』『梨乃』

と、既に決めてあったのです笑い泣き






やっぱり名前を先に決めちゃってたので

お約束のようにあの凄惨な現場で生き抜いた


生命力の強い女が2人もやって来ちゃったワケです汗うさぎ










【⠀支援物資のお願い⠀】

ペットシーツもフードも減りが早いでので
ご支援頂けるととても助かりますえーん













中々ブログupは出来てませんが

Instagramは更新しています


日々の保護っ子達の様子を載せてます





これからも応援よろしくお願いいたします!