また、私たちは別れることになった。

どうして私たちは上手くいかないんだろう。。。


10日前、彼から連絡があった。

「今度そっちに出張に行くから、一緒にランチどう?」


もう彼は私に会いには来ないだろうと思い始めていた時だったので

とても意外だった。


私の職場近くでランチを食べた。


仕事の話や、彼の住んでいる町の話など、

話は尽きなかった。

「4月になったら、桜を見に行こう。

桜前線を見ながら、お花見の場所を決めよう」と彼が言った。


彼は、私がプレゼントしたネクタイをしていた。

私は、彼からプレゼントされたピアスをつけていた。


一緒にいられる時間は1時間だけ。

あっという間だった。


「またね」


それが、お互いの顔を見ながら最後に交わした言葉だった。


夜、

ランチをご馳走になったお礼と、

会えて嬉しかったとLINEで伝えた。


彼からの返事は

「俺は先が長くないと思うから

ちこはちこの考えで歩んでいいからね」


意味がわからなかった。


「それってお別れするっとこと?」


直後に彼から電話がかかってきた。


「今まで、何もしてないし、これからも何もできないから。ちこは可愛いからもっといい人がいるよ」


激しい怒りが込み上げてきた。

こんなにも私を傷つけ続けて、

そしてこの言葉か。

もう、どこまで私を傷つければ気が済むのか。


それと同時に降りてきたのは、


今、彼は「沼の底」にいる。

彼は時々ひどく落ち込む時がある。

私は「沼の底」と呼んでいる。


私は運の悪いことに、

彼が沼の底にいる時に連絡してしまった。


でも、本当は

彼から別れを切り出すのを

ずっと待っていた。


自分のために、

この負のループから抜け出さなければならない。

抜け出すなら今だ。


私は電話口で涙が止まらなかった。

ようやく絞り出した言葉は

「わかった」


別れを受け入れた。


これで良かったんだ。


悲しくて悔しいけど、

自分の選択に後悔はない。


きっと、この先思い出しては何度も涙を流すだろうけど、きっと時間が解決する。


やっと自由になれる。

やっと鳥籠から出られた。


でも、多分私は

自分から鳥籠に入っていたのかもしれない。


そんなの私らしくない。

自由でないと私ではない。


こんなところにとどまっていられない。

私には次のステージが待っている。