吾輩は“じじ”である。
「はあ~っ」
その手、笑えるよ。
「うにゃ?なにしているって?」
必死こいてる?
「見てわかんない?滑ってこけないように掴まっているんだよ。わっかんね~かな~」
わかるよ。とってもお上手!
「ま、全体としてはこんな感じよ」
結構、笑えるお姿だよ…
「今日さぁ、玄関あいた瞬間にうまいこと脱走してさ、2時間ばっかし遊んできちゃったのよ。ばばにお家に入れて貰って炬燵に入っていたんだけどさ~、つい二階の大好きな兄弟の処へ様子を見に行ったらパパにつかまっちゃってさ『砂だらけじゃないか!』って怒られてシャワーしてんのよ」
脱走すれば、もれなく付いてくるのがわかっているのに脱走するからでしょ?
「久しぶりのシャワーだから、ちょっと緊張するけどね。気持ちがいいニャ~」
気持ちがいいって顔かいっ?
終わりだよ。
「ニャ~ッ!もうちょっとだけ~」
いやいや、無理すんなって!
「って言っても、言葉が通じないんだった…ニャ」
…
ごめんね。使い古しのタオルで。
はい、はい。
はい、はい。
「おてて、ふきふき~♪」
いい子だね。
「ちゃんと拭いて貰わなくっちゃあ、後が大変だから~じっと我慢のネコさ~」
「あ~サッパリしたニャ!」
「あとは炬燵の中で自然乾燥させながら身繕いするだけだニャ~ン」
と言っているかどうかはわからないが…
ご訪問、有難うございました。にゃん