読書記録です
恩田陸さんの「夜のピクニック」
いまさらながらやっと読みました。
高校生活最後のイベント歩行祭。舞台は全校生徒がひたすら80キロ歩き通すという高校の伝統行事。
大事件がおこるわけではなく、本当にただひたすら歩く中で物語がすすんでいく。何が起きるわけでもないのに面白い。
ひたすら歩く中で高校生特有の友達との距離感や、ちょっとした一言でうれしくなったり傷ついたりする感じ、クラスでの自分の立ち位置が少しずつ動いていく。
今思えばたいしたことなくても、その頃の本人にとっては大きなことなんですよね。
そういう事を思いだして懐かしい気持ちになりました。
そしてあの頃しんどくてイヤだと思ってた部活や体育での持久走を思いだしました。
その真っ最中は早く終わってって思ってたのに、今となってはいい思い出になってる。
夜のピクニックのロングウォークもそういう高校生活そのものを最後にみんなで味わう時間で、その時は当たり前で気がつかなかった時間があとから青春になるんだろうな。
当たり前で気がつかない時間って高校生に限らないはずなのに、高校生はやっぱり特別に感じる。
あの子どもでもなく大人でもない時期、自分でできることは増えてるのに完全に自由ではない3年間、やっぱりちょっと特殊で
愛おしいなと思う。
もう絶対にもどれないから余計にそう思うのかも
若いときにも読んでみたかったな。きっと今とはぜんぜん違う感想になってたと思う。


