日のあたる白い壁 (集英社文庫)/江國 香織
¥580
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ゴッホ展に行ったとき、初めて画集を入手したくなった。

「The bedroom」が観たくて行ったのだけど

他にも沢山、意外で 可愛かったり、

荒涼感?を抱かせるものだったり、

じっくり 見返したい、と 初めて思ったのだ。

結局、画だけでないぶん

言葉、文字の批評に注視してしまいそうな気がして

それは本意でないからとやめたけど。


美しい絵とエッセイを楽しむ宝物のような一冊
ゴーギャン、マティス、東郷青児…。

著者が世界のあちこちで出会った古今東西の名画たち。

「嫉妬しつつ憧れる」という27人の画家の作品をとりあげ、

想いを綴った、至福のエッセイ集。


でも

この1冊はいい。

「オレンジのある静物」ゴーギャン、ゴッホ展でも見た一枚。

このヒトは

その画をそんな風に観るんだ、と。

堅い画集の批評より あるヒトの主観。

それが このヒトなら、伝わってくるというか。。。


図書館もすきだけど

同じ意味できっと美術館もいいと思う。

画のことなど判らないけれど

沢山の画の前を これからもっと通り過ぎたい。

そう、思う一冊。