先月秩父に行ったばかりだけれど、
今週の週末に、また秩父に行ってきました。
土曜日から、秩父の太陽寺に1泊でお世話になりました。
太陽寺にずっと行ってみたかったけど、
なかなか重い腰が上がりませんでした。
私の住む横浜から秩父まで遠いし、
週末はなんだかんだ予定が入ってしまうし、
そんな事を言ってウダウダしている間に
寒い季節になってしまうので、
「ま、いっか」とこの何年かずっと
伸ばし伸ばしにして来たのでした。
でも、考えてみたら、
秩父とは言わなくても、
埼玉の飯能あたりまではハイキングで割とよく行きます。
そして、先日三峯神社に行き、
「私はやっぱり秩父が大好き」と思いました。
そして、三峯神社から帰るやいなや、
その勢いですぐに太陽寺に電話をして、
宿坊宿泊の予約をさせていただきました。
深い緑、朝の空気、鳥のさえずり、変化する雲、
秩父の山々・・・。
その中にいたいと思いました。
池袋から西武池袋線で西武秩父駅まで行って、
御花畑駅まで歩き、
秩父線で三峰口駅まで行きます。
三峰駅に、太陽寺のご住職様が迎えに来てくれますので、
他の参加者の方たちと車で太陽寺に向かいます。
太陽寺に到着後は写経。
汗で紙が腕に張り付きます。
広いお部屋で窓が開け放たれていて、
昔の田舎の農家の家に遊びに来た感じです。
おばさんが切ったスイカをお盆に乗せて出てきそう。
網戸がなくてよく虫が入ってこないよな、
と思っていたら、
虫バンバン入ってきます(笑)
私も虫はあまり得意ではないけれど、
これだけ自然に近いのだから、あたりまえですね。
多少刺されたとしても、
重症化しなければいいです。
写経のあとは、順番にお風呂に入ります。
手作りの露天風呂で、
ちょっと温泉のような香りもして、
良かったです。
シャワーの水圧もよくて、
サッパリと汗を流せました。
置いてあるシャンプーを使わせていただきましたが、
シャンプーを流したお水はどこへ行くのか少し気になりました。
秩父の川や、緑や、太陽寺の自然に影響がないといいな。
お風呂の後は、読経です。
ご住職様に教えていただいた通りに、
聖典を見ながら般若心経を読みます。
一心に般若心経を唱えていると、
聖典を読むのに必死で、発声もするのに必死で、
だんだん無心になって来ます。
それなので読経の後はスッキリとして爽快でした。
そして、ちょうどよくおなかもすいて、
お待ちかねの精進料理です。
ごはんとけんちん汁はおかわり自由との事なので、
食べ始めたらおいしくて絶対おかわりしようと思いつつも、
案外とおなかがいっぱいになってしまい、
おかわりまで至りませんでした。
ごはんの後は、ご住職の説法です。
「空(くう)」のお話などを伺いました。
私も毎朝瞑想をしているので、
興味深く聞かせていただきました。
ご住職のお話の後、
参加者からの質問に対してご住職がお話をしてくださるので、
私も思い切って自分の苦しく思う事を尋ねさせていただきました。
そして、それに対し、
心強く、優しいお話を返していただきました。
「せっかくご自分の前に仏様がまっさらな道を用意してくれているのに、自分で泥を塗っているようなもの」
そのような言葉も入っていました。
そうか・・・。
本当ですね。
ご住職は、今日会ったばかりの他人の私の個人的な質問に対して、
なぜこんなに心にストレートに来る回答ができるのでしょう。
おどろきました。
ありがたいお話の時間が終わって、
就寝時刻です。
私は、参加者のおひとりと同室だったので、
二人で布団を並べて休みました。
電気を消してからも、
二人で暗闇の中でおしゃべりをしました。
とても良い方でした。
翌朝は、私は朝4時頃に目覚め、
縁側で瞑想をしたり、
庭を歩いたりしました。
やはり、大自然の中の朝は最高です。
風景の色がどんどん変わって行きます。
7時前には、ご住職様とボランティアの方、
参加者の方たちとわんちゃんのお散歩に行きました。
川に入って川の水を飲むわんちゃん(笑)
動物が大好きなので、わんちゃんと触れ合う事が出来てうれしかったです。
お散歩から帰ると、座禅をします。
今回は人数が少なかったので、
廊下の絶景が広がる窓に向かって座禅をします。
半眼と言われましたが、
半眼にすると、景色が美しすぎて気になってしまいます。
その後、読経をして、朝食です。
お腹も空いていたので、沁みるように美味しかったです。
朝食の後は出発時間まで自由行動です。
同室の彼女と、
「帰りたくないね」
「ずっとここにいたいね」
と話しました。
一泊の宿坊体験でしたが、
なんと心温まる経験だったのでしょう。
ふるさとの親戚の家に行ったような、
初めてなのに、
初めての場所じゃないような温かさで迎えていただきました。
バッチリ御朱印もいただきました。
充実した2日間でした。
いつも、この時間を思い出して、
心穏やかに毎日を1日1日大事に生きて行こうと思います。