年明けから愛猫のミヌーの体調が崩れ、膵炎と診断されました。猫の病気の中では治癒することができない病気の一つです。1月の後半から、日々まさに茫然自失状態で、治療やその他に奔走していました。


そんな時インターネットでこの本のことを知り、Amazonジャパンからオーダーしました。4日ぐらいで着いてびっくり。オーダーした時は、着く頃にはミヌーはもういないんじゃないか、と思うほどミヌーの状態は深刻だったので、こんなに早く着いてありがたかったです。


ページをめくるのももどかしく、蛍光ペン片手にぐんぐん読みました。たくさんの涙と共に、目からウロコが百枚ほど落ち、進むべき道を示してもらいました。

13歳になる自分の愛猫に対する姿勢を、いい意味で根底から覆されました。作者の南里さんがプロのキャットシッターとして看取った、17匹の猫たちに教えてもらったこと。彼女と一緒に暮らす猫たちを「師匠」と呼ぶ姿勢。この本を読むと、今までどれだけ自分中心の考え方でいたのか痛感します。



そして「死」について、私が理解できる形で教えられた気がします。

「病気よりも辛い治療なら、そっとしておいてほしい。安心して甘えられる人にそばにいてほしい。注射や点滴よりも、撫でてほしい。」


「猫は自分が逝く時を自分で決める。人間がコントロールするべきではない。」


「痛みや苦しみに耐えているものに対して、そばにいてそれを共有することが(being)、痛みや苦しみを取り除いてやろうとして介入すること(doing)よりもはるかに大事で、はるかに難しい。」

私の猫人生(?)を変えてくれた言葉です。猫と暮らしている方はもちろん、動物と暮らしている方にはぜひおすすめです。


おかげさまで、ミヌーはなんとか持ち直し、ほとんど今までどおりの生活に戻れました。もう一度チャンスをもらえたことに感謝しつつ、ミヌー過ごせる日々を大事にしたいです。