モリスアイランドで歩いたルートは、以前にも何度か歩いたことがあったので、さっさと行ってこれるだろうと、水も持たず、地図も持たず出発した私たち。

はじめのうちは、道端に生えているかわいいキノコや、目の前を横切っていくリス達、忙しそうなキツツキや、木の枝そっくりにカモフラージュしているヒキガエルなどを見つけて、いちいち喜んでいました。


日本と違って、こうした自然保護区内でのハイキングルートは、歩くべきコースはけもの道程度、表示も必要最小限のものしかありません。名刺をちょっと大きくした位のプラスチックの四角いプレートが、木の幹に打ち付けてあり、それを頼りに行く方向を見定めます。

(これはまだいいほうの道)

ただ、このプレートもやはり必要最小限の枚数しか取り付けられていません。すれ違う人もほとんどいないので、注意してないと、道がなくなってしまったような錯覚に陥ることもあります。本当にけもの道と言う表現がぴったり。


私たちがすれ違った数組の人たちは、きちんとした装備でやってきており、ハイキングシューズ、小さめのバックパック、帽子、水など持参していました。私たちといえば、写真を撮るために持ってきた携帯電話のみ。水なし、地図なし、帽子なし、虫除けなし。靴は二人ともスケッチャーズのウォーキング用。

結構アップダウンのあるけもの道を歩いていると、さすがに暑くなり、喉も渇き、生き物を探す余裕もなくなってきます(笑)。いい景色の場所に出ても、水なしでは休む気になれず。

しかもそろそろ疲れてイラついてきた夫が、今までフォローしていた黄色いプレートのルートから、オレンジのプレートのルートに行こうと提案してきました。私は反対だったのですが、地図もなく、方向音痴のため、論理的に反論することもできずそれに従いました。これが大きな間違い。

はじめは絶対近道だ、と言っていた夫。でも歩けば歩くほど、なんだかどんどん離れていっているような気が…。夫もそう思ったらしく「やっぱり戻ろう」というのです。最悪!黄色とオレンジのプレートの分かれ道にたどり着くまでは、徹底的に不機嫌な私。小さなブヨみたいなのにあちこち刺されて、イライラもヒートアップ。もう足元しか見ず、プンプンして前に進むだけ。

そこで急に思い出したのが、ルートに入る前に自然保護区の案内の写真を撮っていたこと。いつも写真ばかり撮って、と言われる私ですが、ほーらこんなときには役に立つ!!鬼の首を取ったような態度で、夫に彼がいかに間違っているか見せつけました。(この写真を撮っていたことをすっかり忘れていた事は棚に上げて(笑)。)

結果的には、初めからルートを外れずに、黄色いプレートをフォローしていればよかったんです。夫の勘に従って、気づいて引き返したことも幸いでした。そうしていなければ、地図の上のほうの離れ島にいってしまっていたことになります。

いやあ、いい薬になりました。次に来るときには、もっときちんとした装備で挑もうと思います。