今年の春は雨が多くて、太陽がサンサンと降り注ぐ日が連続して続くことがあまりなかったせいか、いつも大輪の花を咲かせてくれるクレマチスや芍薬が小ぶりです。

花が咲いたと思ったら、重い芍薬は雨ですぐに頭を垂れてしまうし、開花と同時にアリや小さなカナブンがドバーッと花に入ってしまうので、綺麗に咲けるのは一週間がいいところ。
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長い長い冬を乗り越えてたった一週間で散っていく花を見ていると、なんだかやるせない気分。
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私の庭には3色の芍薬がありますが、特にこの薄ピンクのが今年は小ぶりの花。しかも咲いてすぐに大雨が降ってしまいだらんとなってしまったので、咲いているうちの半分ほどを切ってリビングに飾りました。せっかく咲いたのに眺めてあげないと申し訳ないような気がするからです。

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毎年リビングに芍薬を飾ると、どうしてもフォトセッションを始めてしまい、何枚とってもきりがありません。

池澤夏樹さんがエッセイの中で、写真を撮るのは、目の前で変わっていくもの、流れていくものをなんとか止めようとする心理から、といった感じのことを言っていて、全くおっしゃる通り、と深く痛感しました。変わっていくものを「ただ見つめる」というのは現代人にとってすごく難しいことなのかもしれません。
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弱い私は今日もまた花たちを写真に収めてしまいます。