カナダの冬で、みんなが一番嫌がるのがこれ。どんなにたくさん雪が降るより、気温がマイナス20度を超えるより、一番ダメージが多くて危険なのがFreezing Rainです。少なくとも私の住んでいるオタワ周辺では。
昨日は昼過ぎから降り始めて夕方までには全てのものが5ミリほどの氷で覆われてしまっていました。こうなると、車に乗るのも一苦労。四方全てのガラスについた氷を除去するのに相当時間がかかります。家の外はまるで即席のスケートリンク。これ白い部分全部つるっつるの氷です。
Freezing Rain が怖いのは、スノータイヤが全く効かないこと。除雪車が塩を道路に散布してくれるのを待つしかありません。高速道路ではブレーキのタイミングを間違った人たちで玉突き事故が続発。特に夜はブラックアイスと言って、肉眼では認識できない氷のパッチができることもあり、この上にタイヤが乗ってしまうと車がスピンして制御不能に。前の車との追突を避ける為にやむなく路側帯の向こうのディッチという部分に突っ込んで行く人も。ディッチは路側帯より斜めに低くつくれられていることが多く、まさに頭から突っ込んで行く形になり、こうなってしまうと自分では出られません。でも大抵の場所この部分は除雪された雪の溜まり場になっているので、雪に突っ込んで行くほうが安全といえば安全です。
(ニュース記事より、ディッチに突っ込んで行った人たち)
さらに、普通の雨と違い、フロントガラスに着いた瞬間に凍るのでワイパーも効かないんです。氷のつぶつぶの上をガリガリ滑るだけであっと言う間に視野が効かなくなり大変危険。フロントガラスに暖房を最大で直撃するぐらいでは全く効果がなく、ウォッシャーを5秒おきぐらいにかけ続けることに。だから冬の間はつねにトランクにウォッシャーの予備を入れておきます。
Freezing Rain の一番の怖いところはどんな表面でも着地した瞬間に凍らせてしまうこと。この為どんどん増えていく氷の重さに耐えられず、たくさんの樹木が倒れ、電線を巻き添えにしたりして甚大な被害が出ることも。真冬の停電は暖房が効かなくなるので、特に気象庁からFreezing Rain の警報が出た時には籠城する準備さえすることもあります。
以下は20年ほど前にオンタリオ州南部を麻痺させたアイスストームの写真です。
こうなってしまうと復旧には相当の時間がかかることは想像に難くないですよね。







