私たちのお隣さん、陽気なリサ&ドウェイン一家については、彼らのそのちょっとフレンドリーすぎる点について前に述べた。(その記事はこちらから)

特に、ドウェインは大のお酒好きで、ときどきちょっと常識では考えられないことをしでかすことがあり、目が離せない。

ジャマイカ行きが決まった時、11日間誰にミヌーの世話をお願いするかで、かなり悩んだ。

猫の世話をしてもらう場合、一日に一度来てもらって(もちろん合鍵を渡すことになる)、餌とトイレの世話をしてもらえれば、それでいいのだ。実際、ドウェイン達にマリオ(猫)の世話を頼まれたとき、私は毎日彼らの家に行って、餌とトイレの世話をし、退屈しているマリオとしばらく遊んであげて帰ってきた。

ドウェインは、うちに来るたびに「このうちはまるでキャッスルだ!静かでとってもリラックスできる!!」と大変ご機嫌なのだ。しかも、自分の子供が二人いるというのに、子供の世話はあまり得意でないらしく、あるときには「しばらく子供と離れていたいから・・・」とビールを飲みに来ることもある。

このようなことが起きていた時なので、はっきりいってドウェインに任せるのは不安だった。もちろんリサに頼めばいいのだが、日ごろのドウェインの行動パターンから、私たちには以下のような懸念があった。

ドウェインは、きっとリサを差し置いて、率先してミヌーの世話をしてくれるが、真の目的は、うちのカウチでリラックスすること。ついでに、うちの大画面のテレビでホッケーの試合を見ること。さらに、夫のビールなど拝借すること、などを楽しみにしているはずだった。

実際、夫がしばらく留守になることを伝えると、ドウェインは「ミヌーの世話は任せといて!」とこちらが頼む前に言ってきたそうだ。こう言われてしまうと、逆に頼まないわけにはいかないだろう。うーん・・・。

そこで。私がない知恵を絞って考えたのは、ドウェインではなく、彼の子供二人にミヌーの世話を任せること。子供はそれぞれまだ8歳と5歳なので、お小遣いをあげることを条件に、彼らにお願いするのだ。そうすれば、リサかドウェインのどちらかが子供を連れてくることになり、子供の手前テレビを見たりビールを飲んだりはできないだろう、というプロットだ。これは我ながら上出来だと思った。

ジャマイカ行きの数日前、以上のことをお願いにドウェイン宅に行くと、みな喜んで引き受けてくれた。あーよかった!

私は子供たち用に、紙に簡単な指示を書いて、お礼にチョコレートのお菓子をどっさりおいて「ミヌーの世話をしてくれてどうもありがとう!皆さんで召し上がってね。」とメモも残しておいた。

さらにジャマイカでは、酒好きのドウェインにジャマイカン・ラム、リサにはブルーマウンテン・コーヒー、子供たちにはブレスレットのお土産を買ってきた。

帰国後、ミヌーに会うのが待ち切れずに(あと家の中がどうなっているかちょっと不安もあり)震える手でカギを開ける。

家の中は…とても綺麗に片付いている!ミヌーも無事生きていたし(笑)、どうやらしっかり世話をしてくれたらしい。私はとてもうれしく、疑ったりした自分を恥ずかしく思った。そして早速次の日、お土産を持って夫とお礼に出かけた。

お土産のほかに、子供たちにはお小遣いもあげたので、ドウェイン一家はとても喜んでくれた。いろいろ話も盛り上がり、私たちのいない間に、スノー・ストームがあり、雪が30センチも積ったこと、そしてそれをちゃんとドウェインが雪かきしてくれたこと、などを聞いた。

悪かった、ドウェイン!疑ったりして…。こんないいお隣さんに恵まれて、ラッキーだなーと改めて感じている。

と、「そういえば、ワイン一本拝借したんだけどね、同じの買って返そうと思ったら、同じ年のがもうなかったんで2011年のを買って、入れておいたから…。」とドウェイン。

え?

ひとんちの戸棚、勝手に開けたの?で、ワイン一本持ってった?

さすが、ドウェイン、期待を裏切らない!やっぱりね!

リサはこれを聞いてびっくりしている。「あなた、あのワイン買ってきてくれたんじゃなかったの?勝手に持ってきたりして、二人(私と夫)の記念の年のワインだったらどうすんのよ!」とごもっともな反応。

偶然、そのワインは友達からもらったもので、別にいわくつきのものではなかったのでいいのだが、確かにリサの言うとおりである。

帰ってきた後、夫と二人で「次に家を空けるときは、あらかじめビールとワインをドウェイン用に置いておこう。」ということで同意した。


 
           (ミヌー、お前まで!?)



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