2011年の冬、二人暮らしの私と夫に新しい家族の一員として加わったのが、アニマル・シェルターから引き取ってきた猫のミヌー(#2)。

その一年前、夫が私と出会う前から飼っていた猫(名前は同じくミヌー)が12歳で往生した。このミヌー(#1)が逝ってしまった時の夫の悲しみようはすごかった。男の人がここまで泣くのを私は見たことがない。でも、このことで余計夫(当時まだボーイフレンド)のことが好きになったのを覚えている。

さて、猫大好きの私は、次に猫を飼うときはぜひ2匹飼いたいと提案。でも、新しい家に引っ越したばかりで、ほとんどの家具が新品のピッカピカなので、きれい好きの夫に「頼むから一匹にしてくれ」と懇願された。

が、実際地元のアニマル・シェルターに行くと、あまりにたくさんの猫を目の前に、私は途方に暮れてしまった。軽く30匹は「すぐ引き取り可」のエリアにおり、みなとってもかわいい。でも同時に、こうして捨てられたり、飼い主がいろんな理由でもう世話できないからと置いていく猫がこんなにいるのかということを腹立たしく思い、複雑な気分だった。できることなら5匹ぐらい、一気に引き取りたかった。

で、初日にはとてもじゃないけど一匹に絞れず、おかげで夫とけんかまでしたあげく(お互い好みがちょっと違う)手ぶらで帰宅。

2回目に行ったときはもう少し冷静に見ることができ、なんとか一匹に絞れた。それが現在のミヌー#2(夫が前の猫のときのくせで、ミヌーと呼ぶのをやめないので、私が折れた。ちなみにミヌーとは、フランス語で「猫ちゃん」程度の意味。)

「引き取る」といってもただではない。去勢手術や様々な健康診断、予防接種の費用として300ドルほどの料金がかかる。引き取る前の質問事項もかなり細かく、一年間ペットのケアとしてどれくらいの費用がかかるか、新しい飼い主がよく理解していることも確認される。餌代はもちろん、獣医にかかるであろう予算、保険料、おもちゃ代に至るまで、どのくらい出費する準備があるのか細かく聞かれる。

シェルターの目標は、捨てられる猫の数を減らすこと。そのためには上記のことをすべて承知で、その上300ドル払ってまでもほしいという人に任せたいというわけ。そういう人ならきっと新しくもらわれていたペットたちを大事にしてくれるだろうから・・・。私も大賛成。

そうして我が家にやってきたミヌー。新しい家族をとても気に入ってくれたようで、猫にしてはものすごいイイコちゃんである。やってきた当初は、環境の変化によるストレスと、うちに来る前の健康状態が良くなかったために、何度か獣医さんにお世話になったこともあるが、それも最初のひと月ほどで、現在はおそらく猫的にかなり理想に近い毎日をエンジョイしている。

最近、ちょっとおなか周りのたるみが気になるものの、絶対に家具に爪は立てないし、犬のようによく言うことを聞く。あまりに犬のようにふるまうので、夫はいろいろ芸を覚えさせることに決めたらしい。そしてこれがまた驚きの成果につながっているんですね~。

そのことはまたあとで。

         ミヌー(#2)。もらわれてきた初日。まだ不安そう。