本が大好きだった父のが残してくれたたくさんの本の中で、この一冊はおそらくもう何百回と読んだ私のお気に入り。
父をなくしたのは私がまだ三才の時だったので、父本人の記憶は全くないのだが、何百冊という父の蔵書に目を通すことで、少しでも父に近づこうとしていた気がする。
この本を手にしたのは中学に入ったばかりの頃。日本文学全集とか、世界文学全集とか、難しい本が多かった中で、ちょっとした可愛い挿絵が入っていたので、手にしたのを覚えている。 それから今日まで何度となく引越しをしたが、その度にこの本だけは忘れずに持ってきた。そして、冗談抜きで、何百回と繰り返して読んでいる。ほとんど暗記しているが、この本を開くたびに、海外旅行が今ほど簡単にできなかった時代にアジアからヨーロッパを旅した筆者の、新鮮な発見や人々との出会いが、濃厚な博識と独特のユーモアを交えて軽快に描かれている。
私の一生の宝物である。


父をなくしたのは私がまだ三才の時だったので、父本人の記憶は全くないのだが、何百冊という父の蔵書に目を通すことで、少しでも父に近づこうとしていた気がする。

この本を手にしたのは中学に入ったばかりの頃。日本文学全集とか、世界文学全集とか、難しい本が多かった中で、ちょっとした可愛い挿絵が入っていたので、手にしたのを覚えている。 それから今日まで何度となく引越しをしたが、その度にこの本だけは忘れずに持ってきた。そして、冗談抜きで、何百回と繰り返して読んでいる。ほとんど暗記しているが、この本を開くたびに、海外旅行が今ほど簡単にできなかった時代にアジアからヨーロッパを旅した筆者の、新鮮な発見や人々との出会いが、濃厚な博識と独特のユーモアを交えて軽快に描かれている。
私の一生の宝物である。

