2日目の朝は、B&Bでの朝食から始まる。指定された場所に行くと、広いリビングにテーブルが3つほどおいてあり、先客もいた。お互い挨拶をして、私たちのテーブルに着くと、さわやかな笑顔の女性(ドイツ人オーナーの彼女でフランス人)が、早速お世話をしてくれる。フルーツにヨーグルトをかけ、その上にシェイブしたココナッツを散らしたものが、なんとワイングラスの中に入って登場。オシャレである。自家製というパンもとてもおいしい。オムレツとジャガイモのソテーが出て、コーヒー、ジュース、シリアル類はお代わり自由。夫も上機嫌で、昨日のパニックがうそのようである。
この日はオーナーがガイドを務める、ワイルドライフ・ツアーに参加することになっているので、集合時間と場所を確認して、トフィノの町の散策に出かける。トフィノは日本で言うと葉山や湘南といった具合なのだろうが、湘南ほど開けていないかも。山と海が入り組んだ葉山のほうが雰囲気は近いが、街を歩く人の年齢層はかなり若い。サーファーショップが軒を並べ、若者向けのヒッピーな感じのレストランやパブがある。
指定されたヨットハーバーのピアーで待っていると、オーナーがやってきた。私達の他にあと2組のカップルも参加するようだ。ツアーの主な目的はホエール・ウォッチングだが、もちろんクジラは「運」によるところが大きいから、バンクーバー・アイランドならではの、アザラシ、アシカ、ラッコ、などもフィーチャーされている。オーナーが運転するボートは3組のカップルと、オーナーでちょうど満員といったところ。こじんまりとしていて、私向きだ。もしクジラを発見した場合も、この人数なら、押し合いへしあいということにならないので、カメラを握る私は上機嫌だ。
バンクーバー・アイランドの周辺の海は、海流の関係でとても冷たいので、万が一の時のために重装備となる。名前は忘れてしまったが、オレンジ色のレスキュー・スーツというのだろうか、そういうものを着る。これを着ると、みんな太った消防士みたいだ。パンパンで身動きもままならないが、そのかわり海に落ちても沈まないらしい。
海に出ると、風も強く、レスキュースーツさまさまである。早速いろいろな野生動物たちが登場し、そのたびにオーナーがボートをとめ、詳しく説明してくれる。
常にオウオウやかましく、大勢で大集合しているのが好きらしいアシカ。ドッポンドッポン海に飛び込んだり、岩場に上がったりときりがない。みんなでかたまって、海面に胸びれと尾びれを出して、ぷかぷか浮いているグル-プもある。それに比べると、奥の岩場のほうで、静かに日光浴をしているのが性に合っているようなのがアザラシ。ツアーの後半では、生まれて初めて野生のラッコを目にすることができた。かなり遠かったが、カメラの望遠レンズをめいっぱいのばして、なんとか写真に収めることができた。
そして待望のザトウクジラ(Humpback Whale)も発見!バンクーバー・アイランド周辺は、ホエール・ウォッチングがとても盛んなので、沖に出るに従って、ほかのツアー・ボートも目につくようになる。オーナーは無線でこうしたボートと連絡を取って、クジラの目撃情報を収集している。私たちが訪れた時期(春)には、ザトウクジラの他にコククジラ(Gray Whale)が多くみられるということであった。コククジラはおとなしいうえに、好奇心が強く、ボートに寄って来ることもあるので、捕鯨の対象として、絶滅寸前まで乱獲されてしまったらしい。残念なことである。私たちのツアーの間にも2~3頭で泳いで、しぶきを上げるコククジラを何度か見ることができた。
私たちが参加したツアーは約3時間半ほどで、昼過ぎにはピアーに戻ってくる。少人数で、ケアのゆき届いたツアーが希望なら、このアドベンチャー・トフィノはぜひお勧め。夫がうろたえたB&Bだって、平均的なものから比べたら、部屋のグレード(新しさ、清潔さを含めて)といい、朝食といい、B&Bの中では上級レベルに入ると思う。そして何より、オーナーカップルの、押しつけがましくないけれど、細やかな気配りの感じられるサービスがとてもよかった。
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