こんにちは〜チキチキ電子のマサです〜
最近のクルマってウインカーリレーがコンピューター内蔵になっちゃったもんだからウインカー球をLEDにする時は抵抗内蔵タイプのLED球をチョイスするか、足りない消費電力を消費するために抵抗器を並列に繋げてハイフラになるのを防ぐ2択を強いられますよね
今回のブログは抵抗器を使ってハイフラ対策する場合の抵抗器の選び方をご説明致します😃
『抵抗器』と言っても、種類めちゃめちゃありますよね
どれ使ったら良いかわかんねぇよというそこのアナタ❣️
このブログをご覧いただければ必要な抵抗器がどれなのかがわかるようになりますヨ
抵抗器というのは余計な電力を消費させたり、足りない電力を消費させる時に使うアイテムです
装着するLED球の消費電力が少なければ少ないほどΩ数の小さい抵抗が必要になり、消費電力の多いLED球はΩ数の大きい抵抗を選択する事になります。
族車ロゴがキュートでしょ
このLED球の詳細は商品ページで詳しくご説明させていただいておりますので、商品ページをご確認いただけましたら幸いです〜😊
消費電力が21Wある純正T20電球の場合、消費電力が7.2WのLED球に交換すると21W-7.2W=13.8Wの消費電力が不足する事になります。
7.2Wは確かに流れているのですが、コンピューターが13.8W不足している状態を異常(球切れしている)と判断する事で『球切れしているヨ』と運転手に伝えるためにハイフラになっちゃうってワケです
この足りない電力を抵抗器で消費させてハイフラにならないようにするって事です
足りない電力を消費させるためには、足りない分だけ消費してくれる抵抗値(Ω数)の抵抗器が必要ですね。
使用する抵抗器の抵抗値を決めるためには、不足分の電流値(A数、アンペア数)を知る必要があります。
抵抗器のW数に関してはページの最後の方でご説明させていただきますネ
抵抗器の抵抗値(Ω数)を決めるための計算式は以下の通りです。
不足している電流値=13.8W(消費電力)÷12V(電圧)で1.15A(電流値)です。
1.15Aが不足分だとわかったら次は12V(電圧)÷1.15A(電流値)でΩ数を算出します。
12V÷1.15A=10.4ですので、最適な抵抗値は10Ωという事になります。
例えば手持ちの抵抗器が15Ωしかなくて、『抵抗値大きい方が消費電力多いんじゃないの?』と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、抵抗値が大きいという事はその分電気が流れにくくなる=消費電力が少なくなるという事です。
15Ωが消費するのは0.8A(9.6W)で、5Ω分(0.35A、4.2W)足りなくなるという事ですので消費電力不足でハイフラになっちゃいます。
計算して出た値が10.4だった場合、理想は10Ω、次に9Ω〜といった具合に小さい抵抗値の抵抗器が必要になります。
『じゃ3Ωと5Ωの抵抗器持ってるからどっち使っても大丈夫だね!』と思われるかと存じます。
10Ωが必要なトコに3Ωと5Ωを装着するのは確かに大丈夫です。ハイフラなりません。
計算上10Ω必要なトコに3Ωと5Ωの抵抗器装着したら絶対ハイフラなりません。
絶対にハイフラしなくなるので3Ωでも5Ωでも良いのですが、ここに抵抗器が発する深刻な『熱問題』にぶつかるんですね〜。
そこで今回、抵抗値別発熱量テストってもんをやってみました。
上から3Ω、5Ω、10Ωです。
机上ですが、ウインカーを作動させた環境をこしらえてそれぞれの抵抗器が発する熱量を測ってみました。
次に3Ω。5分間点滅させたらなんと151.1℃!あっつー
このように、計算して10Ω以下の抵抗値が必要という事が判明した場合、3Ωでも大丈夫っちゃ大丈夫なのですが余計に電気食うわ発熱するわとあまり良い事がありません😅
10Ωの抵抗値で1.2A(14.4W)だけ消費すれば良いのに、3Ωは4A(48W)の電力を消費する事になりますので、2.8Aも余計に消費しちゃうって事ですね。
この2.8Aの差が発熱量の差という事です
『48Wの消費電力』とだけ聞いてもイメージつきにくいかと思いますが、皆さんハンダごてってご存知ですか?
先っちょがむっちゃくちゃ熱くなるハンダごてで消費電力20Wなんですよ。
3Ωが消費する48Wって、このハンダごてより全然多いって事なんです
一般的なHIDヘッドライトの消費電力が35Wですからね。
3Ωの抵抗器が消費する48Wがいかに大きい電力なのかという事を知っていただければ幸いです☺️
ここまで説明したら3Ωの抵抗器がいかにハイフラ防止用の抵抗器として相応しくないかをご理解いただけたと思います🙂
無駄に電力を消費して抵抗器を発熱させないようにするためにも、不足分を計算して出た数字が11.9〜10だったら10Ω、9.9〜8.0だったら8Ω、7.9〜6.0だったら6Ω、5.9〜4.0だったら4Ω、3.9〜3.0だったら3Ωといった具合に適切な抵抗値をチョイスするようにしましょうね😄
今回の試験は室温28℃の室内で安定12V電源を用いた試験です。
これが車輌で特に夏場だと抵抗器の温度は更に上がると思われます。
このアッチッチな抵抗器をもしプラスチック部品の上に設置したら…
もし耐熱じゃない普通のタイラップで固定したら…
もし車内の配線やらカプラーやらが密集している場所に設置したら…
想像しただけで恐ろしいですね〜。。。
不足分の電流値を抵抗器で消費するという事はこれだけの発熱を要するという事なんです。
抵抗器ってこんなに発熱するんですよ
LEDの主な弱点って、静電気と熱なんです。
【抵抗器内蔵LED球】って、考えただけでも恐ろしいと思いませんか?
こんなに発熱する抵抗器を内蔵しつつ、その熱源がLEDと密接になっているなんて狂気の沙汰ですよ
『ハイフラ対策めんどくさいから抵抗器内蔵型扱わないんですか?』とお問い合わせをたくさんいただくのですが、チキチキ電子は安全である事を最優先とするため抵抗器内蔵LED球は絶対に扱いません
ちょっとした面倒くささを怠り、【愛車が燃えてしまった】なんて事になってしまったら最悪なんてもんじゃ済ませれませんよね
ちなみに抵抗器のW数ですが、これはもう絶対に100W一択です
100W一択といいますか、100W以上の抵抗器ならなお良しなのですが100W以上の抵抗器ってサイズが少々デカいんです😅
コンパクトなサイズで最も許容値の大きいのが100Wです🙂
大きさを比較してみても、たったこれだけしか変わらないんです。
発熱は本当に危険ですいかに発熱を抑えてハイフラを制御するか、これが最も重要です
ウインカーリレーの交換で対策出来るお車の場合はハイフラ対策リレーを、リレーがコンピューター内蔵のお車の場合は最も発熱しないベストマッチな値の抵抗器でそれぞれしっかりハイフラ対策して楽しいカーライフを満喫しましょう
次回は前後LED化した際に抵抗器1個でハイフラ対策する場合のブログを掲載しますね〜
ちなみにウチでハイフラ防止抵抗も販売しておりますよ〜😄
たくさんご用意しておりますので、ぜひコチラ☝からご確認くださいね😊