中高一貫校、国公立目指せだの最難関目指せだの、むちゃブリばかりで課題+勉強漬け。

やる気にならなきゃねぇ、消化不良なるんっすよ。

教え方は上手いけど、心に響かない先生だったら意味ねぇ。

もちろん、教え方が下手で、よりイヤな教科になるのもしばしば。

って感じで、息子さんはイマイチやる気でないままの6年間。

ガミガミ言っても、本人の気持ち次第だからねぇ。

 

担任が変わらなかったり、クラスメイトがマンネリなって新鮮味がなかったのも不発弾の温床になったな。

なんか、悪い意味で、のほほ~んとした私立の温室が出た。

もちろん、同じ土壌で着実に実力を上げた子もいるんで、好し悪しではなく、単に息子に合わんかっただけです。

まぁ、そうは言っても居心地のよさもあったんで、可もなく不可もなしって感じでしょうか。

↑大学受験の土台というかカリキュラムには失望というか、呆れしかないんですが、まぁ、本人はそこんとこの不平や不満に至るまで極めたわけでないんで、あくまでも私の評価。

 

行きたい大学もなく、やりたい将来も見いだせず、ただ毎日を平々凡々に過ごしまして、受験生としても不完全燃焼でした。

が、今にして思う。

周りがあんだけ躍起になってる時に、よぉ自分のペースを崩さんと貫いたよなぁ。

フツーは情緒不安定になったり、不安や心配で押しつぶされそうになったりしそうなんですが、最後まで横目で「ふ~ん」で終わった。

 

まぁ、高3冬ぐらいは受験生としての「不合格だったらどうしよう」っていう不安や焦りはあったようですが、どちらかと言うと「なんとかなるわぁ」って感じで、もし万が一行くことになるかもしれない抑え校も魅力があったので、全敗以外は何とかなるっていう安心感があったのかもしれない。

 

が、しかし、睡眠時間もスマホ時間も充分以上確保してる受験生ってのは、ある意味、覚悟がいたかも。

なんかねぇ、それを貫いた息子ってスゴイわぁってようやく思える。

 

これから中学受験、これから高校受験、これから大学受験の子で、将来の夢や志望校が決まってない子。

受験にやる気が見いだせず、勉強する机に向かうの億劫な子。

別に、間違いじゃないし、そんな先輩、実はいっぱいいるよ。

選択しないといけない時に、直感で決めて、ご縁があった所で、その時に都度、考えていけばいいよ。

違うなぁって思ったら、その時に方向転換したらいいんだし、正解なんてないんだから、やる気の出ないのは間違いじゃない。

 

ただ、ちょっと先に選択しないといけないのは見えてるんだから、最低限の何かしらはしておいて、選ばないといけない時に捨てて研ぎ澄ます作業をすればいい。

息子の場合、国公立理系→私立文系は捨てる科目が多かったので救われました。

逆の作業になると、高3冬では絶対に間に合わないもんねぇ。

 

ってことで、ようやく、最低限のことしかしてこなかった息子を賞賛できる。

ガツガツ無理して頑張る受験生を美徳とする世の中の煽りに躍らされなかったの、ある意味、意思が強いよねぇ。

人それぞれなんです。

肩にいっぱい乗っててしんどいってのは、周囲にどう思われるのか怖いからでもあるんで、開き直りも大事なんだろうなぁ。

 

【おかんのひとこと】なんでも貫いたら偉業となる。

「極力しない」を貫いた息子は、見方によっては評価に値するんだと、ようやく呑み込む。