味覚って五感の中でも伝承されやすい器官だと思う。

「家の味」ってものが土台になることしばしば。

何事も基礎って大事よって感じるのですが、特に味覚って乳幼児期の離乳食のころの最初に鍛えた感覚で、繊細さがわかるかとか決まるんじゃないかなぁって思っております。

その辺りぞんざいでも、自力で勉強したり努力して伸ばす人もいるんで根拠もなくざっくりした感想論なんですが。

 

若い頃はジャンクフードや化学調味料、人工甘味料、身体に悪そうなものラブでも、経過年数で自然に原点回帰するというか。

生命として本能的に、天然素材が健全な遺伝子の継承に繋がるよぉって刷り込まれてるんじゃないかなぁって妄想したり。

懐かしさが身体にいいってDNAレベルで感じるんじゃないかなぁっていうぐらい、人は「おふくろの味」を求めてしまう。

ま、これからは料理つくるの母だけでなく父もスタンダードなるだろうから、「家の味」ってことになると思われます。

で、今までは母系の味だったのが、+父系も加わり、流行のラーメンみたいに「掛け合わせ」になってくるんだろうなぁ。

一子相伝の時代から掛け合わせの時代になるってことは、爆発的に進化+急激に衰退のどちらにも広がりそうではある。

 

で、料理に関して、ばぁば(実母)は私にとって師である。

出汁とるの全力でしてね。

京都出身の人だからか、妥協しないんっすよ。

一時期、こだわりの粉末系を使ったことあるけど、やっぱ深みないよねぇってことで衰退した。

 

ちなみに我が家の出汁の基本↓

老舗「こんぶ土居」の天然真昆布を愛用。(これがべース)

鰹節は百貨店で購入、いりこは生協で。

…エンゲル係数が高いと嘆いているが、あんた、原因はここやで。

初めの一歩目でジャンプしてんねん。

まぁ、節約できるとこは節約し、こだわる所はこだわる。

京都の人って根本的原因を解決する気ねぇだろ。

(京都の方すいません、大阪人の偏見です←いや、私の言いがかりなんですが。)

 

おばぁさんのラッキョウ、イカの塩辛、ちりめん山椒、たいのこ炊いたの、ニシン炊いたの等、めっちゃ美味しく絶賛もの。

どんな名店でも勝てないと思ってる。(私は)

皆伝いただきたいレシピが数々あります。

幸い、二所帯で同じ台所に立つんで、作り方を横で学べる。

若い頃は興味なかったけど、親も老いてきたので、真面目に学んで覚えておこうって意識して観察するようになる。

 

が、思いのほか嘘つきでして、常にテキトー。

作る工程は都度変わり、材料はもちろん、調味料も目分量なんで、いつまでたってもわかんねぇ。

あんたなぁ、教える気ないやろぉ~!

一番ベストで一番美味しい味は、なぜそのようになったのか謎。

ざっくりした土台だけ引継ぎ、後は極めろということか。

奥義皆伝は大変なんだな。

 

【おかんのひとこと】完璧なレシピとはなんぞや、と日々自問する。