今日は、午前中の満中陰忌法要に続いて午後から水子供養の予約があった。昼食を食べてから水子供養の準備をしていたのであるが、しぱらくすると自動車が参道を登って来る音が聞こえる。約束時間より三十分も早いので、違う用件の車かと思っていたのであるが、石段を登って来られたのは三十代半ばぐらいの夫婦らしき二人であった。

私はすぐ水子供養の方とわかったので「予約の方ですね」と尋ねると、「早いけどよろしいですか」と言われるので「よろしいですよ、どうぞ」と本堂に上がってもらった。供養の申し込み用紙に書かれた水子の命日を見ると二霊あるが、六年前と七年前のものである。

私は今までの経験から、この二霊の水子は出産を楽しみにしていたのに流れたものであると思った。供養をしていると、私の後ろに座っておられる女性のすすり泣く声が聞こえてくる。私は読経しながら、「この夫婦は子供ができないことで悩んでおられる」と確信した。供養が終わってその事を話すと、私の勘は的中したようだ。

そうした方々の為にと思い、まだ祀って間もない「歓喜天」の功徳を話すと拝んでおられる。私も略式ではあるが、簡単な子授けの加持をさせて頂いた。この水子供養が良い仏縁となって子供を授かる事を祈りたい。今日の水子供養でした母体加持の効果か、来られた時に比べて晴々としておられるように見えた。いつかわからないが、お礼参りに来られる日も近いのだろう。

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