長らくご無沙汰しておりました・・・。
ご心配いただいた方々、本当にすみません。なんだかんだで半年以上たってしまいました。あれからも時々、胃の痛みはありますが、検査の結果ありがたいことに大事には至らずにおります。今更のアップで大変恐縮ですが、当時の状況でございます。よろしかったらご覧ください。


思わず呆然と立ちすくむワタシ。

『シマッタ感』がもろ、お顔に出たらしく 今じゃ懐かしい川越シェフ・・・ではなく、当直ドクターの満面の笑みが、若干曇ったような気がした。

「胃が痛いんですよね?ちょっと横になってくださいね。」

言われるままに診察室のベッドに横になり、今までの経緯を話した。しかし、それにしても!胃は変わらず、痛いのだ。話を中断して唸るほど、痛いのだ。

ワタシはどんどん早口になった。脂汗と冷や汗がミックスで額から滴り落ちているのだが、肝心のドクターは「・・・ふ~ん・・」とのんきに頷きつつ、チョンチョンとワタシの胃をつついたりしている。あくまでも様子見のようである。
何故だ、何故ワタシの、この状況が理解できんのだ。

「・・・と、とりあえず、痛み止め打ちませんか!打ちましょう!」

業を煮やしたワタシは思い切って切り出した。
そうだ、コイツは言われないと分からないタイプなのかもしれない。

『必死の形相ってこういうのを言います』の見本みたいな42歳を目の当たりにしてしまったドクターは、ちょっと後ずさってから「・・・そのほうが、いいみたいですね。」と、あっさり許可した。そして眠気と疲労感MAXで背後霊みたいになっているナースに、点滴の指示を出した。

ん?病院の痛み止めって注射のイメージがあったけど、点滴なのか・・・効くまで遅くないか・・・?

点滴で速攻効くといえば、睡眠薬と、出産の時に使った促進剤くらいしか知らないのだが、あれは超効いた。腕に刺して数秒で「キタ!!」と思ったものだ。てことは、今回も期待していいということだろう。
ワタシは慌てて左腕をたくし上げナースに差し出した。

「・・・ちょっとチクッとしますけど、すぐに楽になりますからねぇぇぇ・・・はい、チク。」
どうでも良さそうにお決まりの台詞を言いながら、ナースはワタシの腕に点滴の針を入れた。

よっしゃ、これで楽になるのだ!!!
思わず安堵のため息が漏れた。

続く・・・。