悲しみに、こんにちは (2017) | チャレンジの日々

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解説
スペイン・カタルーニャ地方を舞台に、両親を亡くして叔父夫婦に引き取られた少女の繊細な心の動きをつづるヒューマンドラマ。思春期前の少女が、新しい家族と過ごすひと夏の様子を描き出す。監督は、自身の経験を基に本作のメガホンを取ったカルラ・シモン。本国スペインのゴヤ賞で8部門にノミネートされ、そのうち3部門で受賞した。

あらすじ
ある病気で両親を亡くした少女フリダ(ライア・アルティガス)は、バルセロナの祖父母のところからカタルーニャの田舎にいる叔父夫婦(ダビ・ベルダゲル、ブルーナ・クシ)に引き取られる。夫婦と幼いいとこのアナ(パウラ・ロブレス)に優しく迎え入れられたフリダだったが、本当の意味で打ち解けるには互いに時間が必要だった。

以上、映画情報サイトより引用

両親をエイズで亡くし、叔母夫婦の養女となったフリダ。


なんとな~く、嫌な子なんですよ。
意地悪でわがままで。

叔母夫婦は、ごく自然に、ただ娘が1人増えただけ、という風に、愛情を注ぎます。


叔母夫婦の娘アナも、一緒に暮らすようになった年の近いフリダが大好き。
子供は子供が好きなものだしね。


なのに、反抗的な態度とわがまま、意地悪を繰り返すフリダ。
こんな子、育てるのやめたらいいのに、と思う私。
何より、アナが危険過ぎる。。。

しかし、フリダの情緒不安定は、寂しさのせいだったんですよね。。。
考えてみれば、まだ6才。
周りの子たちは、両親と仲良さそう。。。愛にあふれている。
自分には、もう無いものを、みんなは持っている。。。
6才の少女にそれを受け入れることは、至難の業ですよね。

しかし、根本が善で、優しい叔母夫婦に、実は、実の娘アナと分け隔てなく、愛されていることに気づいた時、フリダは泣きじゃくることが出来、悲しみを吐き出すことができたラスト。
良かったね、フリダ、と思えました。
悲しかったのに、初めての大きな悲しみを、どう受け止め、表現すればいいのか分からなかっただけだったんだね。
悲しみを知る人は、知らない人より、人に優しくできる。
素敵な大人になってね。

私的評価星